健康のための数値化された活動基準とは

《効率的に身体を変えていくために》
健康に気をつけている人も多いですが、取り組み方は人それぞれ異なります。
これから気をつけていこうと思っている人もいるとは思いますが、その際に、健康のための数値化された活動基準を知った上で取り組んでいくと、効率的に身体を変えていけます。

数値化された活動基準とは、厚生労働省が推進している健康日本21の取り組みの一環であり、高齢者についての基準を設けてライフステージに応じた健康づくり、生活習慣病の重症化予防、運動を含めた生活する上での身体活動の重要性に着目しています。
間違った運動をしたり、生活の仕方を過度に制限したりなど、取り組み方を間違えたりすると健康になるどころか悪影響を与える恐れもあるため、注意点も把握しておくことが大切です。

《運動強度を表すメッツ》
18歳から64歳の生活活動や運動の基準は、「メッツ」という指標で数値化されています。
普通歩行、お掃除、自転車、早歩きなどという項目あり、それぞれメッツの数値が異なります。
例えば、犬のお散歩は3メッツ、早歩きは4.3〜5メッツ、階段を早く上がるなどは8.8メッツなど、運動強度の指数であるメッツに運動時間を乗じたもので、歩数に換算すると1日あたり8000〜1万歩です。
3メッツ以上の強度の活動を週23メッツ・時(※)/週ほど(具体的には歩行などの3メッツ以上の強度の身体活動を毎日60分以上行う)行うのが基準となっています。
18歳から64歳の運動基準は、運動強度が3メッツ以上のものを週4メッツ・時/週ほど行いましょう。
ボウリングは3メッツ、ゴルフは3.5〜4.3メッツ、ウォーキングは4.3メッツです。
65歳以上の場合は、強度は問わず、お皿洗いや洗濯、買い物やお散歩、座って行うラジオ体操などの活動を週に10メッツ・時/週ほど行います。
全年齢層における活動に関しては、今よりも毎日10分ほど長く歩くようにしたり、30分以上の運動を週2日以上行うといいとされています。
このように、メッツという単位が使われていますが、これは横になったり座って安静にしている状態を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費しているのかを示しています。
※メッツ・時とは、運動強度の指数であるメッツに運動時間(hr)を乗じたものです。

《無理せず取り組めるところから始めよう》
健康な身体は体力の向上が不可欠です。
無理のないようにメッツを意識して取り組んでみてください。
取り組む前に把握しておくべきことがあります。
それは、これまでの生活を振り返ってみることです。
普段の生活の仕方を把握しなければ、どれくらい取り組むべきか分からないからです。
また、これまでの生活にプラスして取り組める時間も見つけなければなりません。
家族や仲間と一緒に身体を動かしてみてはいかがでしょうか。
徒歩でお買い物をしていた人は自転車に変えてみたり、休日はお部屋の中で過ごすことが多い人は積極的に外出をしてみたりする、という取り組み方でも問題ありません。
できることから始めてみることが大切です。

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