健康と血圧の関係性とは

《二つの原因》
低血圧でも悩んでいる人がいますが、高血圧でも悩んでいる人が少なくありません。
高血圧の原因は主に二つです。
一つは遺伝的なもの、もう一つは生活習慣です。

遺伝的な要因は生まれつきの体質なため、家族が高血圧であれば自分もなりやすい傾向にあります。
生活習慣が原因の場合は、塩分の取りすぎが考えられます。
日頃から味付けの濃いものを好んで食べている人もいるのではないでしょうか。
塩分を取りすぎると体内の水分も増えます。
これは、体内の塩分濃度を一定に保つためです。
取りすぎた塩分を薄めるために体内の水分が増え、その結果、血液の量も増えることになります。
通常は、塩分や水分は腎臓から排泄されて正常な血液量に戻りますが、腎臓の働きが悪いと排泄が追いつかなくなって血液量が正常に戻りません。
そうなると、血圧が上がり、頑張って排泄しようとするとさらに血圧が上がってしまうのです。
運動不足も塩分を排泄する働きが不十分になるため、定期的に体を動かす必要があります。

《大量飲酒と喫煙》
塩分過多だけでなく、お酒の飲み過ぎ、喫煙も高血圧の原因になるとされています。
アルコールの摂取直後は血管が広がって血圧が下がりますが、翌朝など時間差で血圧が上がってしまうのです。
タバコも1本吸うたびに15分ほど血圧が上がるとされており、喫煙は脳卒中や心筋梗塞にもつながるため、注意しなければなりません。
これらの生活習慣は自分で改めることができるため、健康のためにも気をつけることが大切です。
他にも、加齢が原因で高血圧になるケースがあります。
年齢が上がっていくと共に割合が増えるとされており、これは血管が硬くなるのがその要因です。
若い頃は血管がしなやかなため、流れてくる血液に対して血管がクッションになりますが、高齢になると硬くなり、血液の流れが悪くなります。
これが高血圧につながるとされているのです。

《二次性高血圧とは》
休息時間を取ることも大切です。
遺伝的なものと生活習慣などが主な要因ですが、二次性高血圧というのもあります。
これは、腎臓病が原因になることが多く、副腎から分泌されて血圧を上げるホルモンが異常に分泌される原発性アルドステロン症などが挙げられます。
この病気は重症化しやすかったり、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高まるため腎臓病を予防することも欠かせません。
いつまでも健康で生活するためには若い頃から生活習慣に気をつけたり、高齢者も無理のない範囲で運動などを心がけることが大切です。
また、肥満にも注意してください。
病気を患ったことのない人は健康に対して危機感がありませんが、少しでも病気のリスクを下げるために、少しずつ意識を変えていきましょう。

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