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水道水が飲める国は日本含めて世界で15ヶ国!飲めない理由や飲む際の注意点も紹介

日本では水道水を当たり前のように飲むことができ、安全に利用できる環境が整っています。しかし、海外では日本と同様に水道水を安心して飲める国は限られており、多くの国では水道水の飲用が推奨されていません。
そのため日本と同じ感覚で海外の水道水を飲むと、体調不良などの不運なトラブルに巻き込まれる可能性があります。

そこで本記事では「どの国で安全に水道水を飲むことができるのか」や「海外で水道水を利用する際に気を付けるべきポイント」など、旅行時に役立つ情報を幅広く紹介します。海外旅行を計画されている方は、ぜひ参考にして快適な旅をお楽しみください!

水道水をそのまま飲める国は15ヵ国

世界の国の数は196ヶ国あり、その中でも水道水を飲める国は全15ヵ国あります。以下でエリアごとに分け、それぞれの特徴を紹介します。

アジア圏

日本

日本では厚生労働省が定める水道法に基づき、水道水が飲料に適した品質になっています。日本の水道水はミネラル含有量が少ない軟水が主流で、口当たりがまろやかです。

ヨーロッパ圏

オーストリア

オーストリアの水道水は、自然豊かなアルプス山脈の湧き水を水源とし、厳しい水質管理のもと供給されているため、安全かつ高品質です。硬水と軟水のバランスが取れたミネラル豊富な水で、冷たく澄んだ味わいが特徴です。

アイスランド

アイスランドの水道水は、豊かな水資源と自然ろ過により、ピュアで新鮮な水質を保っています。化学処理がほとんど必要ない高品質な水で、硬度が低く飲みやすいのが特徴です。

アイルランド

アイルランドの水道水は地域によって硬水と軟水が混在しています。都市部では硬水が多い傾向があり、ミネラルを多く含むため健康的とされており、全体として高品質な水が供給されています。旅行者が利用する場合も、安心して飲用できる環境が整っています。

フィンランド

フィンランドの水道水は、地下水や湖水を自然に近い状態で処理しているため、まろやかでクリアな味わいが特徴です。自然の味わいと安全性が魅力で、蛇口をひねるだけで安心してそのまま飲むことができます。

ノルウェー

ノルウェーは山やフィヨルド、湖が多く、清潔で豊富な水源を持っています。水質管理が厳格に行われており、EUの基準を満たしつつ、さらに国内独自の高い基準を設けているためペットボトルの水に匹敵するほど高品質とされています。ピュアで澄んだ味わいが特徴です。

スウェーデン

スウェーデンは湖や川、地下水が非常に豊富で、これらの自然水源が水道水の供給に利用されており、汚染が少なく清潔な水源が確保されています。水道水は「天然のミネラルウォーター」とも言えるほどピュアで、クリアな味わいが特徴です。

オランダ

オランダの浄水システムは世界トップクラスで、地下水や河川水を高度な技術で処理しています。水道水は「蛇口からそのまま飲める水」として世界的に評価されており、煮沸や浄水器を使用せずに、直接飲むことができる高品質な水です。

モンテネグロ

 

モンテネグロには豊かな自然環境があり、山々や河川、泉からの水が水道に供給されています。水道水は一般的に軟水で、ミネラル分が少ないため、飲みやすいとされています。硬水とは異なり、口当たりが滑らかです。

ニュージーランド

ニュージーランドの水は自然な水源から供給されているため、新鮮で味が良いと多くの人々に評価されています。特に地方や山間部では、地下水や泉水を直接利用していることが多く、非常に美味しい水が供給されています。

デンマーク

デンマークの水道水は非常に高品質であり、清潔で美味しい水です。水質が良好であり、硬度や臭い、味に問題がないため、ほとんどの地域で水道水をそのまま飲むことができます。ほとんどの家庭や飲食店で水道水を飲用水として提供しており、ボトル入りの水を購入することは少なく、環境にも優しいとされています。

カナダ

カナダの水道水は非常に新鮮で清潔です。特に田舎や山間部の水源から供給される水は、非常に高品質で美味しいです。都市部でも、きれいに浄水された水道水は清潔で飲みやすいと評判です。地域によって水道水の硬度に違いがありますが、全体的に軟水が多いです。

スイス

スイスでは水処理技術が非常に高度で、最新の浄水施設が整備されています。水道水は化学物質や微生物が除去され、利用者にとって安全な状態で供給されています。また田舎や山間部の水源から供給される水は、非常に清潔で美味しく、都市部でも、最新の浄水技術により水道水が非常に高品質に保たれています。

オーストラリア

オーストラリアは広大な国であり、さまざまな水源が利用されています。雨水、地下水、湖、川などの水源があり、これらの水は高度な浄水処理を経て水道水として供給されます。
特にシドニー、メルボルン、ブリスベンなどの大都市では、水質が良好で、美味しいと評価されています。

海外で水道水が直接飲めない場所が多い理由は?

世界には196カ国もの国があるのに水道水が飲める国は15ヶ所しかないのはなぜでしょう?その理由は以下の3つにあります。

  • 水質が汚い
  • 水源の確保ができない
  • 水道設備ができてないから

水質が汚い

海外、特に開発途上国では上下水道の整備が不十分なため汚水や排水が水源に混入する場合があります。また工場排水や農薬によって地下水や河川が汚染され、細菌、ウイルス、寄生虫、化学物質などが混入するケースも少なくありません。
その結果汚染された水を飲むことで胃腸炎や下痢、さらにはコレラや腸チフスなどの感染症を引き起こす可能性があります。

水源の確保ができない

水源の確保が困難な理由として、砂漠や乾燥地帯では降水量が極端に少なく、水源となる河川や地下水が十分に確保できないことが挙げられます。また気候変動の影響により干ばつが頻発する地域では、水資源の枯渇がさらに深刻化しています。
さらに河川が複数の国にまたがって流れている場合、水の利用を巡って紛争が発生することもあります。このような状況では水源が十分に確保できず、水道設備を整備するまでに至らないため、水道水の安全性を確保できない国も存在します。

水道設備ができていないから

多くの開発途上国では経済的な資源が限られており、水道インフラの整備や維持管理に十分な予算を確保することが難しいです。また教育や医療など他の重要な分野への投資が優先されるため、水道インフラに十分な資金が割かれない場合があります。
さらに水道インフラの設計・施工・維持に必要な技術や専門知識を持つ人材が不足していることが多く、設備が設置されても、老朽化や故障時のメンテナンスが適切に行われない場合があります。
政治的な問題も背景にあり、政治的な不安定や紛争が続く地域ではインフラ整備が滞りやすく、計画的な水道設備の構築が困難であったりします。

海外で水道水を飲むとどうなってしまう?

水道水が飲めない国で水道水を飲んでしまうと、どのような影響があるのでしょうか?
その水には細菌やウイルス、寄生虫が含まれている場合があり、また配管設備の老朽化や汚染によって水質が悪化していることもあります。そのため多くの人が体調を崩してしまう可能性があります。

  • 下痢や腹痛、吐き気、嘔吐などの胃腸症状
  • 細菌やウイルスが原因での発熱
  • 下痢や嘔吐が続くことでの脱水症状
  • コレラや赤痢、腸チフスなどの感染症
  • 道水に寄生虫が含まれている場合の寄生虫感染

もし飲んでしまった場合、少量の場合は様子を見るようにし心配であれば市販の整腸剤を服用するようにしましょう。
またなんらかの症状がでてしまった場合には水分補給をしながら安静にし、下痢や嘔吐が止まらない、または高熱が出た場合は速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

海外で水道水や水を利用する際に注意する点

注意するべき点は4つあります。

  • うがいや歯磨きの際に飲まないようにする
  • 現地の人が飲んでての飲んではいけない
  • 煮沸するか浄水器を使用する
  • 基本的にボトリングされた水を飲む

うがいや歯磨きの際に飲まないようにする

水道水に細菌やウイルス、寄生虫などが含まれている場合があるため、少量でも体内に取り込むと健康被害を引き起こす可能性があります。うがいや歯磨きは知らず知らずのうちに水を飲み込んでしまうことがあるため、特に注意が必要です。
もしうがいや歯磨きの際は、ペットボトルの水や煮沸した水を使用しましょう。また、歯ブラシに水道水をつける際にも注意が必要です。

現地の人が飲んでての飲んではいけない

現地の人々は、その地域の水質に慣れているため問題なく飲める場合があります。しかし、旅行者はその土地の水に含まれる微生物や成分に慣れていないため、胃腸炎や下痢などを引き起こす可能性が高いからです。
現地の人が普通に飲んでいる水でも、自分が安全だと確信できない場合は避けましょう。特に水道水や路上で販売されているジュースの氷にも注意が必要です。

煮沸するか浄水器を使用する

もし水道水の水を利用したい場合は煮沸や浄水器を使うようにしましょう。
煮沸や浄水器を使うことで、水に含まれる細菌やウイルスを除去でき、安全性を高めることができます。
煮沸する際には1~2分以上沸騰させることで、ほとんどの細菌やウイルスを殺菌できます。しかし煮沸や浄水器だけでは、すべての化学物質や毒素を除去できない場合もあり手間もかかります。安全な水を確保できない場合は、ボトルウォーターを選ぶのが最適です。

基本的にボトリングされた水を飲む

ペットボトルの水は密封されており、細菌やウイルスによる汚染の心配が少ないため、最も安全で信頼できる飲料水です。
ボトルの封がしっかり閉じられていることを確認し、開封済みや再利用されたボトルを避けましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
海外で水道水を直接飲める国はごくわずかです。さらに飲用可能とされている国でも、日本とは水の硬度が異なる場合が多く慣れない水を飲んでお腹を壊してしまうことがあります。
せっかくの海外旅行で体調を崩さないためにも、渡航先の国や地域の水事情を事前にしっかりと調べておくことが大切です。
また携帯型の浄水器を持参すれば、水道水を浄水して飲むことができるため、毎回ペットボトルの水を購入する手間を省くことができます。

特にボトル型の浄水器であれば、水道水をそのまま入れて持ち運べるので便利ですね。