毎日の生活のなかでコーヒーやお茶を飲んだり、インスタントスープを作ったりと「お湯」を使うシーンは意外と多いものです。
そんなときに活躍するのがケトル・電気ポット・そしてウォーターサーバー。それぞれ便利な特徴がありますが、「実際に電気代ってどれくらい違うの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
とくにウォーターサーバーは便利な一方で、毎月の費用がかかるイメージを持つ方も多いはず。
そこで本記事では三つの家電の電気代や特徴をわかりやすく比較しながら、どんな人にどれが向いているのかを丁寧に紹介していきます。
ウォーターサーバー・ケトル・電気ポットの違いは?
ウォーターサーバー・ケトル・電気ポットはすべて「水を扱う」という共通点がありますが、「機能」「用途」「コスト」の点で明確な違いがあります。
| ウォーターサーバー | ケトル | 電気ポット | |
| 主な機能 | 飲料水の供給・保冷・保温 | 急速沸騰 | 長時間保温 |
| お湯が出るまでの時間 | 即時 | 約2〜5分 | 約5〜10分(保温あり) |
| 保温機能 | あり(常時) | なし | あり |
| 水の温度 | 冷水(約5~10℃) 温水(約80~90℃) |
沸騰(100℃)まで加熱 | 保温温度設定(98/90/80℃など) |
| 利便性 | 冷水・温水がいつでも使える | お湯がすぐ沸く(数分以内) | 大量のお湯を常備できる |
| コスト構造 | 水代+電気代+(レンタル料) | 購入費+電気代(安価) | 購入費+電気代(保温コスト) |
| 手入れの手間 | 定期清掃・メンテ必要 | 簡単(洗うだけ) | 定期的にクエン酸洗浄が必要 |
| 向いている人・場所 | オフィス・家庭・赤ちゃんのいる家庭 | 一人暮らし・少人数世帯 | 家族・オフィスなどお湯をよく使う場所 |
ウォーターサーバー
ウォーターサーバーは冷水と温水の両方をいつでも使える便利な機器です。
ボトル式や水道直結式があり、設置すればお湯を沸かす手間が不要。コーヒーやカップ麺、赤ちゃんのミルク作りなどにすぐ使えるのが魅力です。
一方で月額料金がかかる点と、定期的なメンテナンスが必要な点は注意が必要です。
ケトル
ケトルは必要なときにお湯を沸かすシンプルな電気ポットです。
スイッチを入れて数分でお湯が沸く手軽さが人気。おしゃれなデザインも多く、家庭用や個人のデスク用に向いています。
ただし保温機能がないものが多く、使うたびに沸かす必要があります。
電気ポット
電気ポットは湯沸かしと保温ができる家電です。
ケトルよりも多くの水を沸かし長時間お湯を保温できるので、家族での使用やオフィスなど「お湯を頻繁に使う」シーンに最適です。
ただし保温時に電力を使い続けるため、電気代はやや高めになる傾向があります。
- ウォーターサーバー → いつでも冷・温水が使いたい人に
- ケトル → 必要な分だけサッと沸かしたい人に
- 電気ポット → たっぷり沸かして長く使いたい人に
という選び方がおすすめです。
ウォーターサーバー・ケトル・電気ポットの毎月の電気代
ウォーターサーバー、ケトル、電気ポットの毎月の電気代は機器の性能(省エネ性能)、使用頻度、および契約している電力会社の単価によって大きく変動しますが、ここでは一般的な目安と電気代を左右する要因を解説します。
| 主な用途 | 電気代の目安(1ヶ月) | |
| ウォーターサーバー | 冷水・温水の供給 | 800円 〜 1,500円 |
| ケトル | 湯沸かし(1日3回、0.8Lずつ沸騰) | 100円 〜 300円 |
| 電気ポット | 長時間保温(常にONの状態) | 1,000円 〜 2,000円 |
ウォーターサーバーの電気代
ウォーターサーバーは常に「お湯を加熱しながら冷水を冷やす」仕組みのため、機種の性能(ヒーター容量や冷却方式)や使用環境によって電気代が変わります。
特に夏は冷却稼働が増え冬は加熱稼働が増えるため、季節によって電力消費に差が出るのが特徴です。
また直射日光の当たる場所や風通しの悪い場所に設置すると冷却・加熱の効率が下がり、余分な電力を使ってしまうことも。さらに温水を頻繁に使う場合はその都度再加熱が行われるため、電気代が高くなりやすくなります。
効率よく使うためには、直射日光を避けた風通しの良い場所に設置し、エコモードやスリープ機能を活用するのがおすすめです。
ケトルの電気代
ケトルはお湯を沸かすときだけ電力を使うタイプなので電気代は使用回数によってほぼ決まります。一度に大きな電力を使いますが沸騰までの時間が短く効率が良いため、トータルの消費電力量は少なめです。
例えば1回にカップ1~2杯分のお湯を沸かす程度なら1日の使用でも電気代はごくわずか。
「必要な分だけすぐに沸かしたい」という方にはとても経済的で使いやすいアイテムです。
電気ポットの電気代
電気ポットの電気代が高くなりやすいのは長時間保温し続けることが主な原因です。
一日中電源を入れたままにしていると沸騰時よりも設定温度を保つための電力の方が多くかかってしまいます。
ただし最近のモデルには「まほうびん構造(真空断熱)」を採用しているものもあり、保温に必要な電力を大幅にカットできるタイプも登場しています。
そのため最新の省エネ設計のポットを選べば、電気代を抑えて賢く使うことが可能です。
電気代を節約するコツ
- ウォーターサーバー:省エネモード・タイマー運転や設置場所(直射日光や高温を避ける)で節約。
- ケトル:必要量だけ沸かす、まとめて沸かす。
- 電気ポット:保温温度を下げる/保温時間を見直す。長時間保温が不要ならケトル併用も検討。
ウォーターサーバーのメリット・デメリット
ウォーターサーバーには便利さや快適さといった多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットもあります。
メリット
- いつでも冷水・温水が使える
- 安心・安全な水が飲める
- 災害時の備蓄水になる
- ペットボトルのゴミが減る
- 来客時に便利
いつでも冷水・温水が使える
ォーターサーバー最大のメリットは飲みたいときにすぐに最適な温度の水が利用できることです。
冷たい水は夏場や運動後に、温かいお湯はコーヒーや紅茶、カップスープを飲みたいときにすぐ使えます。特に忙しい朝や夜間でもケトルで沸かす手間や冷蔵庫で冷やす時間が不要なため、生活の利便性が格段に向上します。
また赤ちゃんのミルクを作る際にも調乳に適した温度のお湯がすぐに用意できるため、非常に重宝されます。
安心・安全な水が飲める
ウォーターサーバーで提供される水はRO膜(逆浸透膜)処理や高度なフィルター処理が施され、不純物や有害物質が徹底的に除去された安心・安全な水です。
また天然水の場合は厳選された水源から採水され、品質管理が徹底されています。水道水に抵抗がある方や小さな子供のいる家庭でも安心して利用できます。
災害時の備蓄水になる(宅配水のみ)
ウォーターサーバーのボトルは常に数本ストックしておくため、そのまま災害時の備蓄水として活用できます。
一般的な家庭で必要な備蓄水の目安は「一人あたり1日3リットル」とされていますが、ウォーターサーバーがあれば日常的に消費・補充を繰り返すことで賞味期限切れの心配をせずに必要な量の水を自然に確保できます。
ライフラインが止まった際にも安全な水を確保できるという大きな安心感を得られます。
ペットボトルのゴミが減る
ミネラルウォーターを日常的に購入している場合、ウォーターサーバーに切り替えることで大量に発生していたペットボトルのゴミを大幅に削減できます。
環境への配慮が高まる中でゴミの削減は重要なメリットです。多くのサーバーでは使用済みのボトルを業者が回収するか、もしくは使い切りの軟質パックを採用しているためゴミ捨ての手間が軽減されます。
環境負荷を減らし、ゴミ出しの手間も減らしたい方におすすめです。
来客時に便利
来客があった際やホームパーティーなどで多くの飲み物を出す必要がある際にもウォーターサーバーは非常に便利です。
わざわざお茶を沸かしたり大量の氷を用意したりしなくても、冷たい水や温かいお湯をすぐに提供できます。また手軽にセルフサービスで利用してもらえるため、ホスト側の負担が軽減されます。
デメリット
- 毎月のコストがかかる
- ボトルの交換が手間
- 定期的なメンテナンスが必要
- 契約の縛りがある
- 音が気になる場合がある
毎月のコストがかかる
ウォーターサーバーは機器のレンタル料(または購入費)に加えて毎月の水代、そして電気代が必ず発生します。
水道水と比べてランニングコストが高くなる点は避けられません。特に水の消費量が多い家庭やオフィスでは水代が予想以上に高くなることがあります。契約前に「月の最低注文ノルマ」や、「水の単価」「電気代(エコモードの有無)」をしっかりと確認し、家計や予算に無理のない範囲で利用計画を立てる必要があります。
ボトルの交換が手間(宅配水のみ)
サーバーの機種にもよりますが、水ボトル(通常12リットル前後)は非常に重く交換作業が重労働になるというデメリットがあります。
特に女性や高齢者がいる家庭ではボトルの持ち上げや設置に苦労することがあります。最近ではサーバーの下部にボトルを設置する「下置きタイプ」や軽量なパック式のボトルを採用する機種も増えているため、体力に不安がある場合はそうした交換の手間が少ない機種を選ぶ必要があります。
定期的なメンテナンスが必要
サーバーを常に衛生的に保つためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
多くの場合専門業者によるサーバー内部のクリーニングや、部品の交換が義務付けられています。これにはメンテナンス費用が別途発生する場合もあります。
また日常的には水受け皿や給水口の簡単な清掃を利用者自身で行う必要があります。これらのメンテナンスを怠ると衛生状態が悪化するリスクがあるため、手間を惜しまないことが重要です。
契約の縛りがある
ウォーターサーバーのレンタル契約は最低利用期間(通常2年〜3年)が設定されていることがほとんどです。
この期間内に解約したり引越しなどでサーバーを返却したりする場合、高額な違約金(解約金)が発生します。また多くの業者が「月の最低注文ノルマ」を定めており、ノルマを達成できない月が続くと追加で費用が発生する場合もあります。
契約内容をよく確認し、長期的な利用計画があるかを見極める必要があります。
音が気になる場合がある
ウォーターサーバーは内部で水を冷やしたり温めたりする際に、稼働音や冷却ファンが回る音が発生します。
特に静かな夜間やリビングなど人が集まる場所に設置した場合、この音が生活音として気になることがあります。最近の機種は静音設計が進んでいますが、寝室や書斎など静けさを重視する場所への設置を考えている場合は、事前に口コミやレビューで「静音性」をチェックするか可能であれば店舗で稼働音を確認することをおすすめします。
ウォーターサーバーがおすすめな人
ウォーターサーバーは、「手軽さ」と「水の品質」を求める方に最適です。
- 安心・安全な水を求める人
水道水ではなく、徹底的に管理された天然水やRO水を飲みたい方、特に小さな子どもや乳幼児がいる家庭でミルク作りなどで安全な水が必要な方。 - 利便性と時短を求める人
冷水と温水を待ち時間なくすぐ使いたい方。特に忙しい朝や夜中にコーヒーやインスタント食品、ミルク作りをスムーズに行いたい方。 - ペットボトルの購入・ゴミ捨てをなくしたい人
ミネラルウォーターを日常的に購入しており、重いボトルを運ぶ手間や、大量に出るペットボトルのゴミ捨ての手間を解消したい方。
- オフィスや店舗にも
来客や社員が多く、手軽に冷たい水やお茶を提供したいオフィスや店舗。
おすすめのウォーターサーバー
以下ではおすすめのウォーターサーバー4選をご紹介します。
ウォータースタンド/アイコン
ウォータースタンドは水道につなぐだけでいつでも手軽に美味しいお水が使い放題になる便利なウォーターサーバーです。サーバーのラインナップは全13種類。電気代がかからないモデルや自動除菌機能を搭載したモデルなどそれぞれに特徴があり、ライフスタイルに合わせて最適な1台を選ぶことができます。
中でも人気の「アイコン」は水道直結型ウォーターサーバー契約台数No.1を誇るモデルです(2025年6月末 東京商工リサーチ調べ)。コンパクトで静音性に優れ、タッチ操作で温水・常温水・冷水の3種類を抽出可能。温水はコーヒーやお茶、粉ミルクなど用途に合わせて3段階から温度を選べます。さらに本体の状態や動作状況を音声で知らせてくれるため、初めての方でも安心して利用できます。
またフィルター交換や基本的なメンテナンスは自分で対応できる仕様になっているため、わざわざ業者を呼ぶ必要がありません。フィルター交換の目安は6ヶ月ごとで、いつでも清潔にお水を楽しめます。
今なら!
初めての申し込みで最大3ヶ月利用料金が半額に!
通常レンタル料金4,400円が2,200円になります。
さらに契約期間の縛りなし!契約の縛りがないのはウォータースタンドのみとなっています。
※期間:2025年10月1日〜2026年1月18日まで
| レンタル代 | 2,200円 |
| 初期費用 | 0円 |
| 配送料 | 0円 |
| 最低契約期間 | 無し |
| 解約金 | 無し |
| エコモード | 買取サーバーに機能搭載 |
| 電気代 | 約1,000円/月 |
アクアクララ
アクアクララは日本全国に展開するウォーターサーバーの大手ブランドです。
RO膜で徹底的にろ過した水に、必要なミネラルをバランスよく加えた「デザインウォーター」を提供しており、赤ちゃんのミルク作りにも安心して使える安全性の高さが魅力です。
2023年5月には、内科医100名への調査で実に96%がアクアクララを推奨すると回答するなど、医療従事者からの信頼も厚いブランドです(AskDoctors調べ)。
サーバー本体はスリムでスタイリッシュなデザインが多く、定期的なメンテナンスやリユースボトルの導入など、使いやすさと環境への配慮が両立されています。中でも「アクアファブ」は使い勝手と安全性、インテリアになじむ洗練されたデザインが評価され、2018年度グッドデザイン賞を受賞しています。
さらに全国のフランチャイズ網を活かした宅配サービスにより、家庭からオフィスまで幅広く対応。注文ノルマがないため、水の使用量に波がある方でも無駄なく利用できる点も嬉しいポイントです。
| 水代 | 1,728円〜/12ℓ 1,296円〜/7ℓ |
| レンタル代 | 1,100円/月〜 |
| 初期費用 | 0円 |
| 配送料 | 0円 |
| 最低契約期間 | 通常プラン:1年 2年割プラン:2年 |
| 解約金 | 1年未満:9,900円 2年未満:12,980円 |
| エコモード | 無し |
| 電気代 | ー |
ハミングウォーター
ハミングウォーターは、水道水を注いで使う「浄水型」のウォーターサーバーで、
「浄水型ウォーターサーバー部門 顧客満足度No.1(※1)」「水道水浄水型ウォーターサーバー 累計販売台数No.1(※2)」を獲得している人気のブランドです。
※1:2025年 GMO顧客満足度ランキング 浄水型ウォーターサーバー 第1位
※2:日本マーケティングリサーチ機構調べ 2022年11月期(サービス開始~2021年末の累計数、指定領域における市場調査)
サーバーは1種類のみですが、カラーバリエーションが豊富なのも魅力。定番のホワイト・ブラックに加えピンク・ラベンダー・アップルグリーンといった華やかな色もあり、部屋の雰囲気や好みに合わせて選べます。
使いやすさにもこだわっており、給水口は女性や子どもでも無理なく水を注げるちょうど良い高さに設計。冷水・常温水・温水に対応しており、温水はボタン操作で再加熱することも可能です。
また浄水能力は1日あたり7.5ℓと大容量。飲料用はもちろん、料理や炊飯にも十分な量をまかなえます。水受けトレイも大きめに設計されており、鍋や炊飯釜もそのまま置けるため調理時にも便利です。
| レンタル代 | 3,300円/月 |
| 初期費用 | 初回出荷手数料:2,200円 ※「コットンピンク」「アイスラベンダー」「アップルグリーン」を申込みの場合 |
| 配送料 | 0円 |
| 最低契約期間 | 2年 |
| 解約金 | 2年未満:16,500円 |
| エコモード | 有り |
| 電気代 | 約711円/月 |
ViVi Water
ViVi Waterは浄水型のウォーターサーバーで、月額3,300円でおいしい水を飲み放題できます。
浄水専用カートリッジは家庭用品品質表示法に基づいて定められた12種類の対象物質を含む23種類の物質を除去してくれるので、赤ちゃんにも安心して飲めるおいしい水を提供してくれます。もちろんPFASの除去にも対応しています。
魅力的なポイントは「使いやすさ」にあり、ボタンの操作位置やドリップトレイの高さが工夫されていて楽な姿勢で快適に利用できます。またボトル交換式ウォーターサーバーにありがちなボトルの露出がない点もポイントです。
温度設定も6段階から好みの温度か温度から選無ことができ、再加熱モードもついているのでカップラーメンも美味しく作ることができます。
初めてViVi Waterを利用する方限定!
サーバーレンタル料2ヶ月分(6,600円)分が実質無料になる新生活応援キャンペーンを開催しています!
内容としては
・初月レンタル料3,300円が無料
・Amazonギフト券3,300円分がプレゼント
されます。
さらに抽選で2名に人気の電化製品がもらえるチャンスが当たります。
| レンタル代 | 3,300円/月 |
| 初期費用 | 無料 |
| 配送料 | 0円 |
| 最低契約期間 | 3年 |
| 解約金 | 1年未満:33,000円 1年経過後2年未満:22,000円 2年経過後3年未満:11,000円 |
| エコモード | 有り |
| 電気代 | 約330円/月~ |
ケトルのメリット・デメリット
メリット
- 圧倒的な湯沸かしスピード
- 必要な量だけすぐ沸かせる手軽さ
- 場所を選ばず使える
- 手入れが簡単
圧倒的な湯沸かしスピード
ケトル最大の魅力は圧倒的な湯沸かしスピードです。
水を入れた後、スイッチを入れるだけでカップ一杯分なら数十秒〜2分程度で沸騰します。この速さは忙しいビジネスマンの朝の時短や休憩中にすぐにコーヒーや紅茶を楽しみたいときに最適です。
ガスコンロや電気ポットと比べて時間をロスすることなく熱湯が得られるため、「待ち時間ゼロ」で生活の利便性やオフィスの休憩効率が格段に向上します
必要な量だけすぐ沸かせる手軽さ
ケトルは「必要な分だけ沸かす」ことができるのが大きな魅力。
コーヒー1杯分など少量をサッと沸かせるので、無駄な電気代や水のロスを防げます。操作もワンタッチでタイマーや温度設定など難しい操作は一切不要。気軽に誰でも使えるシンプルさが人気です。
小さな子どもや高齢者のいる家庭でも安心して使える点も日常使いにピッタリですね。
場所を選ばず使える
ケトルはコード式・コードレス式などタイプが豊富でコンセントがあればどこでも使える手軽さがあります。
キッチンはもちろん、寝室やリビング、オフィスのデスク上でも手軽に設置可能。持ち運びもしやすくキャンプや出張など外出先でも活躍します。軽量設計のためスペースを取らず、収納も簡単。
デザイン性の高いモデルも多く、インテリアとしても馴染みやすいのが嬉しいポイントです。
手入れが簡単
構造がシンプルなため、日常のお手入れがとても簡単です。
使った後は水を捨てて軽くすすぐだけでOK。ポットのように複雑な部品がないので、分解洗浄の手間もほとんどありません。内側の水垢(カルキ汚れ)もクエン酸を使って簡単に落とせます。
常に清潔な状態を保ちやすく、衛生面でも安心して使えるのが魅力です。
デメリット
- 容量が限られている
- 保温機能がない
- カルキや水垢がつきやすい
容量が限られている
ケトルはコンパクトさが魅力な反面、容量が1〜1.5Lほどと限られています。
大家族やオフィスなど一度に多くのお湯を使う場面では何度も沸かす必要があり、少し手間に感じることも。大量にお茶やコーヒーを入れるシーンには不向きです。
また満水で沸かすと時間がかかり電気代もやや上がるため、使用シーンに合わせた工夫が必要です。
保温機能がない
お湯を沸かすことに特化しているため、ポットのような保温機能がありません。
沸かしたお湯が冷めると再びスイッチを入れて加熱する必要があります。頻繁にお湯を使う家庭ではその都度沸かす手間と電力消費が気になる場合も。
ただし最近では「保温機能付きケトル」も登場しており、ちょっとした時間であれば温度をキープできる製品もあります。
カルキや水垢がつきやすい
ケトルはお湯を繰り返し沸かすことで内部にカルキや水垢(白いザラつき)が溜まりやすくなります。
特に水道水を使うとミネラル分が熱で固まりやすく、放置するとニオイや故障の原因にもなります。定期的にクエン酸などで洗浄することが大切です。
お手入れ自体は簡単ですが、こまめにケアを続ける習慣をつける必要があります。
ケトルがおすすめな人
ケトルは「スピード」と「ランニングコストの低さ」を求める方に最適です。
- 湯沸かしスピードを最優先する人
数分で少量のお湯が欲しい方。コーヒーや紅茶を一杯分だけすぐに淹れたい一人暮らしの方や、単身赴任の方。 - 電気代を抑えたい人
長時間保温する機能が必要なく、必要な時だけ瞬間的に使いたい方。他の機器と比べて月々の電気代を最も安く抑えたい方。 - 設置スペースが限られている人
キッチンやデスク周りのスペースが狭い方。コンパクトで軽量なケトルは必要な時だけ出して使いたいという方にも向いています。
電気ポットのメリット・デメリット
メリット
- 大容量のお湯を常に常備できる
- 細かい温度設定と保温機能
- 大容量で家族向き
- 再沸騰機能がある
大容量のお湯を常に常備できる
電気ポットは一度にたっぷりのお湯を沸かして保温できるため、常にお湯をストックしておけます。
2〜3リットルほどの容量を持つ製品が多く、家族全員がコーヒーやお茶を飲んだりカップ麺を作ったりしても余裕があります。わざわざ何度もお湯を沸かす手間がなく、朝の忙しい時間帯や来客時にもスムーズに対応できるのが大きな利点です。
細かい温度設定と保温機能
電気ポットは長時間にわたる正確な保温機能に優れています。
98℃、90℃、80℃といった複数の保温温度を設定できるため、用途(例:緑茶は80℃、紅茶は95℃など)に合わせた最適なお湯を維持できます。また水温が下がった際にすぐに100℃まで戻す再沸騰機能が搭載されている機種も多く、常に熱湯を確保したい場合に便利です。
大容量で家族向き
電気ポットはその大容量設計から家族での利用に最も適しています。
一度に複数人分の飲み物を用意したり、料理(パスタを茹でる、湯煎など)に大量のお湯を使ったりする際に何度も水を補充して沸かす手間がありません。
また本体が熱くなりにくくボタン操作で給湯できるため、やかんやケトルよりも安全性が高く、高齢者や子供がいる家庭でも安心して使える設計になっています。
再沸騰機能がある
多くの電気ポットには保温中に水温が下がったお湯を再度100℃まで加熱し直す再沸騰機能が搭載されています。
これにより長時間保温していたお湯でもすぐに「沸かしたての熱湯」として利用できます。特に衛生面を気にする方や常に沸騰直後の熱さが必要な場面(湯煎など)で重宝されます。
この機能はお湯を新鮮な状態に保ち、カルキ臭を抑える上でも役立ちます。
デメリット
- 電気代が割高になりやすい
- お湯が沸くまで時間がかかる
- 持ち運びに不向き
- 設置場所を取り、お手入れが手間
電気代が割高になりやすい
電気ポットは保温し続けるため、電気代が他の湯沸かし機器より高くなりがちです。
常にお湯を熱く保つ構造上、1日あたり数十円〜数百円の電気代が積み重なることもあります。使う頻度が少ない家庭では必要なときだけケトルで沸かす方が経済的です。省エネモード付き製品や真空断熱タイプを選ぶと電気代を抑えることができます。
お湯が沸くまで時間がかかる
電気ケトルと比べて湯沸かしに時間がかかる点もデメリットです。
電気ポットは一度に大量の水を沸かすため、満水の状態から100℃まで沸騰させるには15分〜30分程度の時間を要します。急いで一杯分の熱湯を使いたい場合には圧倒的に迅速な電気ケトルのほうが便利です。
このため短時間の給湯ニーズには対応が難しく、急な利用に備えて事前に沸かしておく必要があります。
持ち運びに不向き
電気ポットはサイズが大きく重量もあるため、持ち運びには不向きです。
コードをつないで使うタイプが多く、場所を固定して使用する前提で設計されています。リビングやキッチン間の移動程度なら可能ですが、オフィスや屋外などで気軽に使いたい場合は不便。
ポータブル性を求めるなら軽量な電気ケトルや卓上ポットの方が適しています。
設置場所を取り、お手入れが手間
大容量の電気ポットはサイズが大きく、キッチンカウンターや棚のスペースを占有します。
また水を長時間保温するため、内部にカルキや水垢がつきやすく定期的なお手入れが必要です。給水口や注ぎ口などの細かい部分にも汚れが溜まりやすいため、分解して洗浄する手間もかかります。
清潔に保つためにはクエン酸洗浄などの定期ケアが欠かせません。
電気ポットがおすすめな人
電気ポットは「大量のお湯の常備」と「安定供給」を求める方に最適です。
- 家族の人数が多い家庭
家族が多く一度に大量のお茶を淹れたり、料理に頻繁に熱湯を使ったりするなど、日常的に大容量のお湯が必要な方。 - 頻繁にお湯を使うが、沸かす時間を節約したい人
一日の中で何度も少しずつお湯を使いたい方。保温機能により何度も再沸騰させる手間なく、設定温度のお湯をキープしたい方。 - 安全な給湯を重視する人
本体が熱くなりにくくボタン操作で安全に給湯できるため、高齢者や小さな子供がいる家庭でやかんやケトルの取り扱いに不安がある方。
まとめ
ケトル・電気ポット・ウォーターサーバーはどれも「お湯を使いたい」という目的は同じでも使い勝手や電気代、向いている生活スタイルは大きく異なります。
少量のお湯をその都度使いたいならケトル、いつでも熱いお湯が必要なら電気ポット、冷水も温水もすぐに使いたい・家族や在宅ワークで使用頻度が高いならウォーターサーバーが便利です。
とくに最近は省エネ機能付きのウォーターサーバーも増え、電気代を抑えながら快適に使えるモデルも多くなっています。
ぜひご家庭の使い方や生活リズムに合わせて、ぴったりのスタイルを選んでみてください。

