≪軟水と硬水はどうしてできるの?≫
水は軟水と硬水の2種類がありミネラル分が多い水は硬水でミネラル分が少ない水は軟水と区別されています。
日本はヨーロッパなどと比較すると山が多く平野部が狭いため、高い場所から低い土地への水の流れが速くなり、地層中のミネラルを吸収する時間が短いです。
さらにもともと火山が多い日本ではミネラル分の少ない地層が多いため、日本の水はミネラル分の少ない軟水です。
ヨーロッパはミネラル分の多い石灰岩の地層が多く、さらに平坦な土地が広がっていることもあり、水が地中を滞在する時間が長いためヨーロッパではミネラルを含んだ硬水が多いのです。
≪日本の水は和食に合う≫
軟水は日本料理である和食の調理に適しているといわれていますがなぜでしょう。
和食は基本的に素材そのものを大事にする料理で薄味です。
そのため飲みやすくクセのない軟水は和食に合うのです。
また、和食ではダシが命といわれますが、硬水を使うと昆布やかつお節のうまみ成分が溶けにくくなりますが、軟水ならうまみ成分を引き出すことができます。
また、お米を炊く場合も軟水ならもちっとした美味しいご飯となるため、硬水より軟水が適しています。
≪ミネラル分の豊富な硬水≫
一方、ヨーロッパなどで一般的に飲まれている硬水はパエリアやパスタなど洋食に適しています。
硬水を使うと肉が軟らかくなるといわれており、シチューなどお肉を使った煮込み料理におすすめです。
フランスパンなどハード系のパンも硬水が合うといわれており、日本の洋食のレストランでも本場の味に近づけるため硬水を使ってバゲットを焼いている所もあるそうです。
また硬水はカルシウムやマグネシウムが豊富で血液をサラサラにし動脈硬化や高血圧を防止・改善するなどの健康効果があるといわれています。
このように日本もヨーロッパもその国の風土に合った料理が長年受け継がれているといえるのではないでしょうか。
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