《健康寿命を延ばすために》
国が進めている「健康日本21」に、健康寿命を延ばす目標が盛り込まれています。
この寿命を延ばすためには病気を予防したり、運動を促進したりするだけでなく、食生活の改善も必要です。
例えば、偏食です。
好きなものばかり食べると言った偏った食生活を長く続けていると、健康寿命を延ばすことはできません。
病気になってから後悔する前に、今日から食事に気をつけてみてはいかがでしょう。
基本はバランスのとれた食生活を取り入れることです。
ダイエットのために野菜しか食べない、手軽に食べられる麺類が中心、と言った食べ方をしている人は食生活を改善しましょう。
また、朝はコーヒーだけ、夜はアルコールがメインになっており実質1日1食になっている場合も見直しが必要です。
《バランスよく摂取》
食事には筋肉をつくるためのタンパク質が欠かせません。
タンパク質を含む魚介、お肉、大豆、卵、牛乳を1日の中で取り入れましょう。
高齢になると、あっさりしたものを好むようになり、脂っこい料理を敬遠しがちですが、脂肪は弱った血管壁や筋力の強化に必要です。
歯が悪くなって、お肉が食べられないという場合はフードプロセッサーを使ったり、柔らかく煮込んだりと、調理方法を工夫するようにすると良いでしょう。
タンパク質で筋肉をつくったら、それを動かすためのエネルギーが必要です。
このエネルギーのもとは炭水化物であるため、ご飯やパン、麺類などバランスよく食べましょう。
炭水化物抜きダイエットをしている人も多いですが、食べ方に気をつけていれば肥満になる可能性を低くできるでしょう。
例えば、早食いです。空腹のときや忙しくて時間がないときなどは、ついつい早食いしてしまいがちですが、よく噛んで時間をかけて食事をすると満腹感を得られるため、
食べ過ぎを防ぎます。
《順番に気をつけよう》
食事のときには食べる順番にも気をつけましょう。
食べ方の基本は、おかずから先に摂取することです。
最初に炭水化物を摂取すると満腹になりやすく、副菜は残してしまう人もいますが、汁物やサラダから口にして、タンパク質メニュー、最後にご飯という順番にすると血糖値の上昇や食べ過ぎも防げることが多いです。
麺類だけ、パンだけを先に摂取すると、血糖値が上がる前に食べ過ぎる傾向にあるため要注意です。
空腹時に何個もパンを食べたり、何杯もおかわりしたりしてしまう人は、食べる順番に気をつけてみてはいかがでしょうか。
最初に汁物で内臓を温めておくと、胃や腸などの機能低下も防ぎやすいです。
しかし、低血糖になりやすい場合は、最初にご飯類を食べる方が良い場合もあるようです。
食事の仕方に気をつけすぎて、食べるのが楽しくないとならない範囲で取り組んでみてください。