《早食いだと太りやすい》
仕事の休憩時間が短く、ご飯を早食いする習慣がついている人も多くいるのではないでしょうか。
しかし、早食いは健康に良くないです。
早食いが習慣になっていると、肥満や2型糖尿病の原因となる可能性が高くなります。
早食いが肥満につながる理由は、脳の満腹中枢が大きく関係しています。
満腹中枢は摂取した食べ物に反応して、満腹感を知らせる役割があるのです。
食事を摂るとブドウ糖が増加し、血糖値が上昇する仕組みがあります。
この上昇を感知するのが満腹中枢です。
感知すると満腹感を感じますが、早食いすると満腹中枢が正常に機能しません。
そのため、短時間でたくさん食べても満腹感を得られず、食べ過ぎにつながってしまうのが肥満になる原因です。
満腹中枢が血糖値の上昇を正常に感知するために、最低でも15分以上かけて食事を摂るように心がけましょう。
早食いが習慣になっている人は、よく噛んで食べることを意識してください。
《早食いが糖尿病を招く理由》
早食いが2型糖尿病を招く理由は、食事によって上昇した血糖値を抑制するために膵臓から分泌されるインスリンの量が減少するからです。
短時間で必要な分のインスリンを分泌しなくてならなくなり、膵臓に負担をかけてしまいます。
インスリンが分泌されても正常に機能しないなど、血糖値をコントロールできなくなり、2型糖尿病を招いてしまうのです。
ゆっくりと食事を摂ると糖尿病の発症リスクを低下させることができます。
それだけでなく、心臓病や脳卒中の発症リスクも低下させます。
糖尿病や心臓病、脳卒中はメタボリックシンドロームを発症する危険性があります。
実際に、早食いの習慣がある人はメタボリックシンドロームになりやすいことが調査から判明しており、ゆっくり食事をするようにライフスタイルを変えていくことが大切です。
このように、早食いが健康に悪い理由がたくさんあります。
よく噛んで食事を楽しむことを意識してみてください。
《自然と噛む量を増やす方法》
健康のために早食いを改善したくても、日々の習慣でついついすぐに食べ物を飲み込んでしまう人もいるのではないでしょうか。
ゆっくり食べるためには一口30回以上噛む必要があります。
一口食べ物を口に入れるたびに、30回数えるのは大変です。
食事も楽しめないでしょう。
その場合は、自然に噛む回数を増やす工夫が必要です。
例えば、一口の量を減らすことです。
人それぞれ噛む回数は異なりますが、多くの人は一口で噛む量に大差がありません。
一口の量を減らすことで、総合的に噛む量を自然と増やすことができます。
また、歯ごたえのある食べ物を食べることも一つの方法です。
簡単に早食いを改善する方法があるため、健康のために早食いを改善しましょう。