《無理をせずに取り組めるもの》
健康のために運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
運動が苦手だという場合は、無理に激しいスポーツに挑戦する必要はありません。
可能な範囲で取り入れやすいものを選ぶことがポイントです。
例えば、ストレッチングです。
自宅でも簡単にでき、激しい運動でもないため体に無理な負荷をかけにくいといった特徴があります。
健康のためのストレッチングの目的や種類について知った上で、毎日の生活の中に少しでも取り入れる努力をしてみてはいかがでしょうか。
目的は、「筋肉を伸ばすこと」です。
全身の柔軟性を高めるための運動として作られました。
筋肉のリラックスをさせたり疲れをとったり、体調を整える等の効果が期待できます。
身体の柔軟性を高めることによって傷害の予防にもつながる可能性があります。
身体の可動範囲が増え、自然と動きに活力が出てくることでアクティブに動かせるようになり、ケガをしにくくなるという好循環が生まれるのです。
また、血流を促進することもできるため、全身の血液循環も改善されるでしょう。
《2つの種類》
ストレッチングの種類は「静的」と「動的」があります。
静的ストレッチは、体を動かしたり反動をつけたりすることをせず、持続的に関節や筋肉を伸ばす方法です。
動的ストレッチは、筋肉を徐々に伸ばしたり、反動で大きく伸ばしたりする方法です。
また、動的ストレッチの中でも筋肉を徐々に伸ばすほうを「ダイナミックストレッチ」、反動で伸ばすほうを「バリスティックストレッチ」と呼びます。
どちらも比較的交感神経が活発になるので、起床後や運動前に適しています。
一方、静的ストレッチは就寝前や運動後のクールダウンで用いると効果的です。
どちらも難しい動きではないため、簡単に取り入れることができるのではないでしょうか。
この2つを上手に使い分けて、取り組んでみてください。
《気をつけたいこと》
注意すべきこともあります。
一つは呼吸を止めないことです。
しっかりと深呼吸しながら全身の筋肉を伸ばすことを意識してください。
コツは、鼻と口を使って細く長く呼吸をしながらリラックスした状態で行うことです。
また、基本的にはどの動作も反動をつけずに行います。
急激な負荷により、筋断裂を起こしてしまうこともあるため、注意してください。
無理をしないことが大切です。
そして、どこの筋肉・関節が伸びているかを意識しながら行うとより効果的です。
どこの筋肉を伸ばしておきたいか、スムーズに動かしたいかを考えてストレッチを始めましょう。
自宅で行う際は、マットや毛布などを敷いて行うと身体も痛くなりにくいです。
怪我をすると意味がありませんので、適切な抗力で負荷をかけていくことを意識し、健康に役立ててみてはいかがでしょうか。