健康を得るための食事のコツ

健康を得るための食事のコツ

⬛︎ 毎日規則正しく朝・昼・晩の三食を摂られていますか。

規則正しい食事は睡眠と同じで、自分の健康のために大切です。

規則だった食事の時刻が体に刻み込まれていると、その時刻になると体が自然に消化液の分泌準備を始めます。

脳と連動しているのかも知れませんが、体内臓器が消化液を分泌する時刻を記憶していて活動し始めるように思われます。

 

朝目覚めたら、まずコップ一杯の水を飲んでください。

早速新しい血が作られ、古くて不要な水分は排泄に回されます。

 

次に、少しでもよいですから必ず朝食をお摂りください。

起床して摂る朝食は、素直な排便を促してくれます。

眠いからと寝過ごし、仕事に行くからと化粧時間をしっかり取り、あら遅刻しそうと焦って、今朝は朝食とおトイレはパスしましょう、としたりはしていませんか。

それは、貴女の健康にとって良いことではなく、貴女の美しさを生みだす機会を自身で逃していることになります。

 

貴女の健康をもとにした美しさは、毎日の小さな行動の積み重ねで生み出されるものです。

 

貴女はお食事をゆっくり時間をかけて摂りますか?

早食いは止めましょう。

早食いは、消化にとって害であり、代謝にも悪影響を及ぼします。

 

食物を口に入れ、何回も噛むことで食物は細かく噛み砕かれます。

そして分泌される唾液は炭水化物を分解する消化液なので、口の中で消化活動が始まっています。

食材が噛み砕かれて細かくなってから飲み込まれると、次の消化器官である胃と小腸での消化活動が満遍なく行き届き、未消化分が大腸に送り込まれることがなくなります。

 

胃や小腸に送り込まれた多種多様で多量の食材を分解するためには、胃液・膵液・腸液・胆汁などの消化液を大量に必要とします。

消化液は約3,000種類もの消化酵素が組み合わさって作られています。

消化酵素は、数十種類以上ものミネラル成分が触媒として働くことで作られています。

 

人体に存在するミネラルは約60種類あると言われていますが、体内で作ることはできず、主に食材から摂取する必須栄養素です。

しかも、体にとても有効なミネラル成分の一部で超微量のものは、食材からも摂りにくいものもあります。

 

さて、これからが、ご記憶いただきたい大事な点です。

 

この消化液の消化酵素作りに、多種類・多量のミネラル成分が使われてしまいますと、場合によっては、せっかく作り上げられて小腸から吸収された栄養分が、体のために使われずに体内脂肪として蓄積され、不健康の原因となる可能性が出てきます。

 

人が生涯に生成できる体内酵素の量は、個人ごとに決まっており、しかも年齢を重ねるごとに生成能力が低下するといわれています。

これは、消化酵素づくりに多種類・多量のミネラルが使用されると、ミネラル成分の不足から代謝酵素づくりに支障が生じることを意味します。

その結果、各種ホルモンの生成にも支障が生じ、健康維持にも不具合が発生することも考えられます。

 

⬛︎ 食事は腹八分目にといいます。

食事をお腹いっぱい摂って、満腹と満足するのは結構ですが、消化液が逆流するような苦いゲップを経験したことはありませんか。

消化器官が悲鳴をあげているのです。

 

消化剤を飲めばよいという考え方は捨てて下さい。

薬剤のどのような成分が体内に沈着し、後々体に悪影響を生み出すか分からないからです。

 

⬛︎ 食事の最初に野菜を摂りなさいと、どこかで聞いたことはありませんか。

最初に野菜を食べることは、身体に良いといえる理由があります。

野菜、果実、発酵食品、生の肉や魚介類等には、ファイトケミカルといわれる天然の消化酵素が含まれています。

ですので、野菜を最初に食べると自分の体内で生み出す消化酵素の量を少なく済ませることができるのです。

体内で生成する消化酵素の量を少なく済ませることができることで、その分多くの代謝酵素が作り出されることができるのです。

 

また、「一度口に入れた食物は30回噛みなさい。そうすると数カ月で体重が大幅に減ります」との医学的実証データがあります。

30回噛むことで、食材がふやけて少量の食事でも満腹感が得られること、食材が細かく分解されて消化がし易くなること、及び、消化酵素を含む唾液が炭水化物の消化を徹底することが実現します。

 

その結果、消化器官で必要とする消化酵素の量が少なくて済み、その代わりに代謝酵素が多く作られて機能することで、栄養分の多くが新陳代謝に回されます。

体内の余分な体内脂肪の燃焼も行なわれ、減量にもつながります。

その場合、お腹まわりが真っ先に減っていきます。

 

⬛︎ バランスの良い食事について。

 

バランスの良い食事とは、食材に含まれている三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物(糖質)を満遍なく摂ることです。

ビタミンとミネラルも食材に含まれており、食べ物が偏らなければ食事から摂取できます。

 

タンパク質は細胞を作る主原料であり、各種の酵素とホルモンの原材料でもあります。

脂質は細胞膜を作る原材料であり、体内に蓄積された体内脂肪は、非常のときに使用するエネルギー源でもあります。

炭水化物(糖質)は、普段最も燃焼しやすく使いやすいエネルギー源です。マラソンやトライアスロン選手をはじめスポーツ選手は、試合前にはお腹に溜まらずに直ぐにエネルギーに変換できる炭水化物を摂取します。

 

ここで気を付けなければならないことがあります。

食材の主原料が、タンパク質・脂質・炭水化物であっても、加工食品やインスタント食品であってはならないという点です。

食品製造の加熱処理工程で、必須栄養素であるビタミンやミネラルがはじき出され、防腐剤をはじめ人工調味料や着色料など、人体に不必要で場合によっては害にさえなる化学物質が添加されているからです。

 

また促成栽培で作られる野菜や果物には、土中に存在する天然ミネラル成分が少なく、化学飼料で育成された肉類にもミネラル成分が不足していることは覚えておいてください。

 

ミネラルは、人に限らず地球上に生存するすべての動植物、更にはカビや細菌にとっても必須栄養素です。

ミネラル無しには、タンパク質・脂質・炭水化物が分解されず、消化酵素も代謝酵素も作られず、その結果、細胞分裂が行われず新しい細胞は作られません。

簡単にいえば、ミネラル無しには体は作られず、体を動かすこともできないのです。

 

⬛︎ 糖分の多い清涼飲料水にもお気を付けを。

水は味がしないといって、喉の渇いたときは清涼飲料水ばかりを飲んでいる方がいます。

清涼飲料水の甘味料は、カルシウムを破壊し、精神状態の安定に害をなします。

また、肥満の一因にもなります。

 

以上、ちょっと意識して食事を摂ることで、健康につながる、というお話でした。

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