「男子は山本が初優勝、加藤は2連覇逃す 女子は杉原が2連覇/体操(サンスポ)」
体操の全日本シニア選手権は27日、三重県の四日市中央緑地体育館で行われ、男子の個人総合は山本翔一(朝日生命)が6種目合計85・950点で初優勝した。リオデジャネイロ五輪団体総合金メダルの加藤凌平(コナミスポーツ)は3位となり、2連覇を逃した。団体総合はセントラルスポーツが初めて制覇した。
女子の個人総合は杉原愛子(朝日生命)が53・350点で2連覇を決めた。団体総合は朝日生命が7連覇を遂げた。
ことしの世界選手権で負傷した男子の内村航平(リンガーハット)や、亀山耕平(徳洲会)は欠場した。
加藤凌平の話「個人でも団体でも優勝を狙っていた。春から出ている原因が分からないミスが、今日もあん馬で出てしまった。ミスしてもまとめられたという手応えはある」
安里圭亮の話「(跳馬を制し)世界選手権を終え、短い中で何とか調整することができた。跳馬で注目を浴びると思ったので、しっかり立てて良かった。リ・セグァンはレベルアップを図って世界で戦いたい」
杉原愛子の話「今日の演技はあまり良くなかった。風邪で体調の悪い中、4種目けがなく終えたのは良かった。久々の団体戦で平均台のミスが多かった」
「体操 宮地 鉄棒でI難度の大技(NHKニュース)」
今月、カナダで行われた体操の世界選手権、種目別の鉄棒で5位に入った宮地秀享選手が27日、三重県四日市市で行われた全日本シニア選手権で、帰国してから初めて、最高難度となるI難度の大技を披露しました。
宮地選手は、今月、カナダのモントリオールで開かれた世界選手権で、初めて日本代表として出場し、種目別の鉄棒で5位に入りました。
27日は、世界選手権から帰国してから初戦となる、三重県四日市市で開かれた全日本シニア選手権に出場し、宮地選手は、所属する茨城県つくば市のクラブチームの一員として6種目に臨みました。
このうち、得意の鉄棒では、国際大会では宮地選手が初めて成功させた、鉄棒から手を離して2回、回りながら2回ひねるI難度の大技、伸身ブレットシュナイダーを演技の序盤に成功させました。
さらに、H難度の技も次々と成功させて、大きなミスなく演技を終え15.150の高得点でこの種目トップでした。
また世界選手権の男子、種目別の跳馬で6位だった安里圭亮選手は、地元三重県のクラブチームの一員として出場し、跳馬で着地こそ乱れたものの、大技のリ・セグァンを決め15.000でこの種目でトップでした。
一方、女子の個人総合では、世界選手権で6位だった杉原愛子選手が、得意の平均台では自身の新技、足持ち2回ターンでバランスを崩して落下するミスがあったものの、ゆかなど4種目の合計点で53.350をマークして個人総合で優勝しました。
跳馬でトップの得点を挙げた安里圭亮選手は「ふだん生活している三重での試合で指導をしている子どもたちもたくさん見に来ていたし、跳馬では注目されると思っていたので、少しミスはあったが大技のリ・セグァンを決めることができてよかった」と、笑顔で話していました。
さらに今後について、「いちばん得意な跳馬もまだまだ伸びしろがあると思っているし、ゆか、つり輪もまだまだ成長することができる。これから少しずつでもレベルアップして世界と戦える力を身につけていきたい」と前を見据えていました。
女子個人総合で優勝した杉原愛子選手は「きょうの演技は体調も悪く、あまりよくなかった。久しぶりの団体で、ミスも多かったが、来月の全日本団体選手権ではチーム一丸となって、ミスのない演技ができるよう調整したい」と振り返っていました。
さらに、先月の世界選手権で杉原選手が初めて国際大会で成功させた平均台の足持ち2回ターンで落下するミスがあったことについて、「試合前の練習ではできていたし、その技に行くまでの流れもよかったので自信を持って臨んだが軸がぶれてしまった。それでも、その技以外の部分では世界選手権で減点された部分を修正し、流れるようなスムーズな動きができたのでよかった」と話していました。