《健康のために時間栄養学を意識することが大切》
健康に大切なことは時間栄養学です。
同じ食事を毎日していても、食べる時間や速さ、食べる順番によって栄養学的効果が変わってきます。
時間栄養学は、どのような食事をどれだけ、いつ、どのように食べるのかを考えます。
時間栄養学を考えることは健康のためだけでなくダイエットにも結びつくため、時間栄養学を意識してみてはいかがでしょうか。
朝食を食べないと太ると聞いたことがある人もいるでしょう。
これは、朝食をとらずに昼食をとると血糖値の上昇幅が大きくなって長く続くからです。
食後の血糖値が大きく上昇すると、糖尿病や動脈硬化のリスクを高めます。
さらに、心身活動が減少し、肥満になりやすいです。
健康のために、朝食を必ず食べましょう。
《朝食に何を食べると健康なのか考えよう》
もちろん朝食は単に食べれば良いというわけではありません。
何を食べるかによって時間栄養学が異なります。
バランスの良い朝食を心がけてください。
品数も重要です。
品数が多い朝食を毎日食べることで、体力や運動能力、学力の向上につながるとされています。
特に子供の頃から品数が多くバランスの良い朝食を食べさせることが重要です。
また、どんな時間にどのような食品を食べるのが良いのかをベースに病気の予防を考えることも時間栄養学です。
例えば、ビタミンB12は午後の早い時間帯に吸収しやすいため、そのタイミングに合わせてビタミンB12が豊富な食品を食べると効果的にビタミンB12を取り入れることができます。
カルシウムが蓄積されるのは夕方以降です。
そのため、カルシウムが豊富に含まれている食品を夕食で食べると骨粗鬆症の予防効果が期待できます。
時間や栄養分を考えて健康に良い食事を取りましょう。
《テロメア長を保つ食事》
体内時計と食事も健康に関係しています。
体内時計のズレが続くと、高血圧や高血糖が誘発されたり、活性酸素が増加したりするため循環器疾患や糖尿病の危険性が高くなってしまいます。
これは、テロメアという個体や臓器の寿命を定めるDNAが関係しており、テロメア長が短くなると臓器や細胞に障害を起こして健康寿命が短くなると考えられているのです。
このテロメア長を保つには食物繊維やビタミンEが欠かせません。
食物繊維やビタミンEを積極的に摂取しましょう。
肥満やストレス、葉酸不足もテロメア長を短くさせる原因として考えられています。
できるだけストレスを溜めこまないことや葉酸を取り入れるなどの工夫が必要です。
時間栄養学は健康に役立てるべく、様々な研究が行われています。
今後も、新しい研究結果が期待されます。
健康寿命を延ばすために、時間栄養学を意識してみてはいかがでしょうか。