《関係性を知っておこう》
健康と筋肉量は関係があるということを知っている人はどれくらいいるのでしょうか。
体を支えたり、動かす、エネルギーを貯蔵したりするなどの機能があり、これらの機能が低下すると生活に支障をきたします。
例えば、骨格筋は腕や脚、背筋などで体を支えて動かす役割があり、十分な量があれば自分の意志で動かすことができるのです。
平滑筋は血管などにあり、血液を運んだり胃腸を動かしたりする働きがあるため、欠かせない役割だと言えます。
心筋は心臓にあり、心臓の壁を作って心臓を動かしており、それが機能しないと心臓が止まってしまうため危険です。
これまで自分の体を気にしてこなかった人は、若いうちは異常がなくても歳とともに問題が起きることも増えてくるので、いつまでも健康でいられるように自分の身体を気遣ってみてはいかがでしょうか。
《20代をピークに低下する》
筋肉量は筋肉を構成しているタンパク質の合成と分解によって決まるとされています。
合成が多いほど増えて、分解が多ければ減りますが、この代謝は生活習慣や加齢と深い関係があるようです。
筋肉量が減ると転んでけがをしたり、病気にかかったりするなどのリスクも増えてしまい、逆に多い人は長生きができることも分かっています。
20歳をピークに組織が太く長くなっていきますが、徐々に減って70歳になると20歳代の4割程度にまで減ってしまうのです。
特に、30代から50代は仕事が忙しくなったり若い頃と生活の仕方が変わってきて運動をしなくなったりする人が増えてきます。
運動をしないと急激に筋肉量が減少する可能性があるため、出来るだけ運動を取り入れることが大切です。
また、歩くのが速い人は筋肉量が多い傾向にあり、長生きできるとも言われています。
これまで歩くのがゆっくりだったという人も、今から速く歩くように気をつけたり、食事内容も改めたりしてみてください。
《日頃から気をつけて生活をしよう》
このように筋肉量と健康とは関係が深いです。
病気にかかったり、けがをして生活に支障をきたしたりすることがないように、普段の生活から意識を変えてみてはいかがでしょうか。
無理にジムに通って走ったり、トレーニングをしたりする必要はありません。
元々スポーツが好きな人や通いたいという気持ちがある人は、ジムでトレーニングするのも一つの方法ですが、苦手な人は途中でやめてしまう可能性があります。
継続しなければ意味がないため、無理をせずに毎日続けられることを取り組んでみてください。
朝のウォーキングを習慣化したり、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使うようにする、一駅前で歩いて帰宅したりするなど少しの意識で変わってくるはずです。