ウォーターサーバーは冷水や温水が手軽に使え、カップラーメンをすぐに作れるなどとても便利なアイテムです。一度導入すると毎日使うのが当たり前になりますが、もし何らかの理由で長期間家を空けることもあるかもしれません。
2〜3日程度の不在なら問題ありませんが、1ヶ月以上放置すると水の衛生面の悪化やサーバーの故障リスクが高まる可能性があります。
そこで今回はウォーターサーバーを1ヶ月以上放置した場合に考えられるリスクと、それを防ぐための具体的な対策について詳しく解説します。
さらに衛生管理がしっかりしたおすすめのウォーターサーバー3選もご紹介。
最後にリスクを避けるためのメンテナンス方法や放置後に必要なクリーニング手順についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
衛生管理がしっかりしたおすすめのウォーターサーバー3選
まず初めに衛生管理がしっかりしてるオススメのウォーターサーバー3選を紹介します。
- フレシャス/エブリフレシャス(浄水)
- フレシャス/dewo mini(天然水)
- コスモウォーター/smartプラス
フレシャス/エブリフレシャス(浄水)
エブリフレシャス tallは“使いやすさ”にこだわり、デザインされたウォーターサーバーです。
見た目はシンプルで部屋のインテリアと馴染むデザインとなっており、水道水を注いで利用するタイプとなっています。
水を入れる貯水タンクは5.7ℓと大容量。取り外してこまめに洗えるようになっており衛生的です。
またサーバー内部には殺菌効果のある光で照射する「 UV-LED」を搭載。訪問クリーンングや自分で特別な操作をする必要なくサーバー内部を定期的に照射し、いつでも水を新鮮な状態に保ってくれます。
月額費用 | 3,300円 |
サイズ | W290×D363×H1125mm |
水の種類 | 浄水 |
タンク容量 | 冷水=1.5L 温水=1.5L |
設置工事 | 不要 |
フレシャス/dewo mini(天然水)
ウォーターサーバーで初めてグッドデザイン賞を受賞した人気モデル「フレシャス・デュオ」のコンパクトバージョン。デザインは3色展開となっており、どこにおいても部屋のデザインに馴染むようになっています。
水は4.7ℓと女性でも交換しやすいように軽量になっており、便利な使い捨てパック式。外気に触れづらい無菌エアレスパックは、水の品質低下を防いでくれます。
またこちらも「 UV-LED」を搭載しているのでサーバー内のクリーニングなど特別な操作をする必要がなく、いつでも天然水を新鮮な状態に保ちます。
月額費用 | FRECIOUS富士(天然水):925円/1パック(4.7ℓ) |
レンタル代 |
前月のお届け箱数[1箱4パック(4.7ℓ)] 0〜2箱:550円 3箱以上:0円 ※初月無料 |
サイズ | W250×D295×H470mm |
水の種類 | 天然水 |
タンク容量 | 冷水=0.8L 温水=0.9L |
設置工事 | 不要 |
コスモウォーター/smartプラス
天然水が利用できるウォーターサーバーの中でも評判が高いコスモウォーター。
サーバーレンタル代や初期費用が無料だったり、電気代がかなりお得でコスパ良く利用することができます。
また水には特にこだわっており、国際的な水の品評会で最高評価となる賞を受賞しています。
サーバー自体には「クリーンエア機能」と「クリーンサイクル機能」2つのクリーン機能がついており、最後の一滴まで新鮮な水を飲むことができます。
クリーンエア機能は、独自特許技術でタンク内に取り込むわずかな外気もクリーンにしてくれます。

クリーンサイクル機能は48時間ごとに熱水を自動循環させ、サーバー内をクリーンな状態に保ってくれます。

月額費用 | 2,052円/12ℓ |
レンタル代 |
無料 |
サイズ | W300×D340×H1100mm |
水の種類 | 天然水 |
タンク容量 | 冷水=1.6L 温水=1.25L |
設置工事 | 不要 |
ウォーターサーバーを1ヶ月放置するとどうなる?
ウォーターサーバーを1ヶ月放置すると水の鮮度が落ちるだけでなく、サーバー内部に雑菌が繁殖し、電気代の無駄が発生するなどの問題が発生します。
- 水の鮮度が落ちてしまう
- サーバー内部に雑菌が繁殖する
- 電気代が無駄になる
- サーバーにトラブルが生じる
- 空焚きの危険性がある
- サーバーの吸水口やボトル差し込み口が汚れる
水の鮮度が落ちてしまう
ウォーターサーバー内の水は定期的に交換され、新鮮な状態が保たれています。
しかし1ヶ月以上放置すると水の鮮度が徐々に落ちてしまいます。水は空気に触れることで酸化が進み、味やにおいに変化が生じやすくなります。特に温水タンクの水は温度が高いため、雑菌の繁殖や水質劣化のリスクが高くなります。
水の鮮度が落ちると水本来のクリアな味わいが失われ、不快な臭いや味が出ることもあります。
長期間使用しない場合は水を入れ替えるか、定期的に水を使い切ることが重要です。
サーバー内部に雑菌が繁殖する
ウォーターサーバー内部は水分と温度が一定に保たれているため、雑菌やカビの繁殖に適した環境になりやすいです。
特に使用がないまま放置されるとタンク内や配管に残った水が停滞し、バクテリアやカビの増殖が進みます。これにより水質が悪化し、健康に悪影響を及ぼす恐れもあります。
また雑菌の繁殖はサーバーの故障や不具合の原因にもなりかねません。安心して使い続けるためにはメーカー推奨の定期的な内部清掃やメンテナンスを必ず行い、衛生管理を徹底することが大切です。
電気代が無駄になる
ウォーターサーバーは冷水と温水を常に設定温度に保つために電力を消費しています。1ヶ月間使わずに放置していても、内部の水を冷やしたり温めたりするための電気代はかかり続けます
使用頻度が低くても電気料金が発生するため長期間不使用の場合は無駄なコストがかかってしまいます。電気代を節約したい場合は使用しない期間は電源を切るか、メーカーが推奨する水抜きなどのメンテナンスを行うのが効果的です。長期不使用前に適切な対応をしておくことで無駄な電気代を抑えられます。
サーバーにトラブルが生じる
内部の水が循環しないことで給水や冷却・加熱システムの動作が鈍くなったり、部品の劣化を早める恐れがあります。特にポンプや加熱用ヒーター、冷却装置などの稼働部分は、動かさずに放置すると内部の部品が固着したり動作不良を起こしやすくなります。
また内部に残った水が長時間滞留すると、配管内に汚れやスケール(ミネラルの固まり)が付着しやすくなり、それが機械の詰まりや故障の原因になることもあります。
さらにサーバー内の電子制御部分も長期間通電・使用されない状態が続くと、接点不良や電気系統の不具合が生じる可能性があります。
これらのトラブルを防ぐためにも長期間使用しない場合は、サーバー内部の水を抜き、清掃やメンテナンスを行うことが重要です。
空焚きの危険性がある
ウォーターサーバーを長期間放置すると水タンク内の水が蒸発したり減少したりして空焚き状態になることがあります。
特に温水タンクは加熱機能があるため、水が無い状態で加熱を続けると内部のヒーターが過熱し故障の原因となるだけでなく、火災のリスクも高まります。
空焚きを防ぐためには長期間使わない場合は水抜きを行い、電源を切っておくことが重要です。また定期的な点検やメンテナンスを行い、異常がないか確認することも事故防止に役立ちます。
安全に使用するためにメーカーの指示に従い、正しい管理を心がけましょう。
サーバーの吸水口やボトル差し込み口が汚れる
ウォーターサーバーを使用せずに放置すると吸水口やボトルの差し込み口にホコリや汚れが溜まりやすくなります。
これらの部分は水が直接通るため、汚れが付着すると雑菌の繁殖や水質の悪化につながります。特に長期間放置後に使用を再開すると水の味が変わったり、衛生面での問題が生じる可能性があります。
定期的な清掃や除菌はもちろん、長期間使用しない場合はカバーをかけたり使用前に丁寧に拭き取りを行うことが大切です。
清潔な状態を保つことで、安全で美味しい水を維持できます。
ウォーターサーバーを1ヶ月以上使用しない場合の適切な対処方法
ウォーターサーバーを1ヶ月以上使用しない場合でも、適切な対策を取ることでリスクを減らすことができます。
- 出発前に電源を切って水抜きを行う
- 使用しない間は配送の休止手続きを行う
- 帰宅後は必ず捨て水を行う
- 各メーカーに応じたメンテナンスを確認する
出発前に電源を切って水抜きを行う
長期間ウォーターサーバーを使用しない場合は出発前に「電源オフ」と「水抜き」の処理を必ず行うことが推奨されます。
まずサーバーの電源をしっかり切ります。次に冷水・温水タンク内の水をすべて排出し、タンクを空の状態にします。加えてタンク内部やボトル差込口に水が残らないよう、しっかり乾燥させておきましょう。
これらの対処を行うことでサーバー内部の雑菌繁殖を防ぎ、空焚きなどのトラブルも未然に防ぐことができます。
安全・清潔な状態を保つために、忘れずに実施しましょう。
使用しない間は配送の休止手続きを行う
ウォーターサーバーの水ボトルは定期的に配送されることが一般的ですが、長期間使用しない場合は配送の休止手続きを行うことが重要です。
- 未使用の水ボトルが溜まらず、保管場所に困ることがなくなる。
- 無駄なボトル費用が発生しないため、コストを削減できる。
- 余ったボトルを開封していない限り、新鮮な状態で保存できる。
配送休止手続きを行うことで帰宅後も新鮮な水をすぐに利用できるようになります。
帰宅後は必ず捨て水を行う
長期間使用していなかったウォーターサーバーの水は鮮度が大きく低下している可能性があります。そのため帰宅後は必ず「捨て水」を行うことが大切です。
まず最初に出る冷水・温水はすべて排水し、新しい水と入れ替えましょう。タンク内に残っている古い水を完全に流し出すためには数リットル程度の水を目安に捨てると安心です。その後新しい水が十分に冷却・加熱されてから、通常通り使用を再開してください。
捨て水をしっかり行うことで古くなった水による衛生面のリスクを回避し、安心して新鮮な水を楽しむことができます。
各メーカーに応じたメンテナンスを確認する
ウォーターサーバーのメンテナンス方法はメーカーごとに異なる場合があるため、機種に合った適切な手入れが大切です。
以下のポイントを確認し正しいメンテナンスを行いましょう。
まずは付属の取扱説明書を確認し、メーカーが推奨するお手入れ方法に従うことが基本です。さらに必要に応じてメーカーの公式サイトに掲載されている最新のメンテナンス情報もチェックしておくと安心です。
不明点があればーカーのカスタマーサポートに問い合わせて正しい情報を得ることも大切です。
こうした対応をきちんと行うことでウォーターサーバーを清潔かつ安全に使い続けることができ、機器の寿命延長にもつながります。
長期間放置後のウォーターサーバー、再使用前にすべき清掃方法
1ヶ月以上ウォーターサーバーを放置した後、使用前に徹底的なクリーニングを行うことが非常に重要です。
- 本体を乾いた布で拭き掃除する
- 給水口とボトル差込口を消毒する
- 受け皿を洗浄し乾燥させる
本体を乾いた布で拭き掃除する
まずはウォーターサーバーの本体全体を乾いた布で拭き掃除し、表面のホコリや汚れを取り除きます。
拭き掃除を行う際のポイントは次の通りです。
- 乾いた清潔な布やマイクロファイバークロスを使用する。
- 特に手がよく触れる部分(蛇口、ボトル差込口など)を念入りに拭く。
- 可能であればアルコール消毒液を使用して清潔を保つ。
これにより外部の汚れが水に混入するリスクを防ぎ、サーバー全体の衛生状態を保つことができます。
給水口とボトル差込口を消毒する
ウォーターサーバーの給水口やボトル差込口は水が直接触れるため特に衛生管理が重要な部分です。これらの箇所は雑菌が繁殖しやすいため、定期的な清掃と消毒が欠かせません。
まず消毒用アルコールまたは専用クリーナーを使って給水口まわりを丁寧に拭き取ります。次にボトル差込口についても、雑菌が残らないよう念入りに消毒を行いましょう。
いずれも消毒後はしっかりと乾燥させることで、次回使用時の清潔さを保つことができます。
このように日常的なメンテナンスを行うことで、ウォーターサーバーから安心・安全な水をいつでも利用できる環境を整えることができます。
受け皿を洗浄し乾燥させる
ウォーターサーバーの受け皿は水がこぼれたり溜まったりしやすいため、清潔に保つためには定期的な洗浄が欠かせません。
まず受け皿を本体から取り外し、中性洗剤を使って丁寧に洗います。洗浄後はしっかりとすすぎ洗剤が残らないよう注意しましょう。その後十分に乾燥させてから再びサーバーに取り付けてください。
このようなこまめな手入れによってカビや雑菌の繁殖を防ぎ、衛生的に安心して使用することができます。
まとめ
今回はウォーターサーバーを1ヶ月放置した際のリスクと掃除方法についてご紹介しました。
長期間放置すると水の鮮度が落ち、雑菌が繁殖しやすくなります。また電源を入れたままだと無駄な電気代がかかり、水が常温になってさらに雑菌が増える原因になります。
再利用する際は残った水を捨て、新しい水に入れ替えましょう。タンクや給水口の消毒、受け皿の洗浄・乾燥を行い、メーカー推奨のメンテナンス方法に従うことで安全に長く使用できます。