「水は水道から出るから、それで十分じゃない?」――そう思っている方も多いのではないでしょうか。
たしかに日本の水道水は世界的にも安全性が高く、コストも1リットルあたり0.2〜0.3円と圧倒的な安さを誇ります。しかしその一方で、ウォーターサーバーを導入する家庭が年々増えているのも事実です。
水道水よりも高いのに、なぜあえてウォーターサーバーを選ぶ人が増えているのでしょうか?
この記事では世帯人数ごとの水道水の平均使用量や水道料金を踏まえながら、なぜ今ウォーターサーバーを選ぶ人が増えているのかをご紹介。
コストだけでなく利便性や衛生面などの観点から、あなたの家庭に合ったおすすめのウォーターサーバーも解説します。
まず知っておきたい!日本の世帯別水道水使用量の目安
以下は東京都水道局などの統計にもとづく、日本の世帯別水道使用量の目安です。
世帯人数 | 月間使用量(㎥) |
1人 | 8.1m³ |
2人 | 14.9m³ |
3人 | 19.9m³ |
4人 | 23.1m³ |
5人 | 27.8m³ |
6人 | 34.1m³ |
出典元:水道局
1人が1日に使用する水道水の平均使用量はおよそ220〜300リットルといわれています。主な用途はお風呂、トイレ、炊事、洗濯などであり、生活スタイルや地域、季節によっても使用量にはばらつきがあります。
この中でも特に「炊事」は水の使用量が意外と多い項目のひとつです。炊飯や加熱調理に加え、野菜や食材の洗浄、さらに食器や調理器具の洗い物まで含めると1日あたり約40リットルもの水が炊事に使われているとされています。
日々の何気ない作業の中で、実は大量の水が使われていることに気づかされますね。
出典元:厚生労働省
1ℓあたりは水道水・ペットボトル・ウォーターサーバーどれがやすい?
1Lあたりの水の価格を比較すると以下のようになります。結論から言えば最も安いのは水道水で、ウォーターサーバーとペットボトルとはかなり差があることがわかりますね。
水道水 | 約0.2~0.3円 | 圧倒的に安い。自治体により差あり。 |
ペットボトル水 | 約80〜150円 | スーパー等で買える。持ち運びやすいがコスト高。 |
ウォーターサーバー (天然水) |
約100〜160円 | ボトル式の宅配水。高品質・便利だが高価。 |
ウォーターサーバー (浄水型) |
約3〜6円 (定額制で変動) |
水道水を浄水するためコスパ◎。 |
圧倒的に安い水道水!ただしデメリットも存在する!
圧倒的に安い水道水ですが、デメリットとなる部分もあります。
- 塩素による独特のニオイや味がある
- 配管の老朽化リスクがある
- 微量有害物質の不安(PFAS・鉛など)
塩素による独特のニオイや味がある
日本の水道水には、安全性を保つために残留塩素(カルキ)が含まれています。
この塩素によって雑菌の繁殖が抑えられ衛生的な水が供給されていますが、同時に特有のニオイや苦味を感じることがあります。
特に敏感な人や赤ちゃんのミルクづくり・お茶・コーヒーなど繊細な風味を大切にしたい飲み物を作る際には味や香りに違和感を覚えることもあります。
水道水をそのまま飲むのに抵抗がある方も一定数いる理由のひとつです。
配管の老朽化リスクがある
水道水は浄水場を出た時点では厳しい水質基準をクリアしており非常に安全ですが、家庭の配管や貯水タンクの状態までは自治体が管理していないため注意が必要です。
築年数の古い建物やメンテナンスがされていない施設では老朽化した配管からサビ・鉛・不純物が混入するリスクがあります。
特にマンションや集合住宅で貯水タンクを経由している場合、タンクの清掃頻度によっては水質に差が出ることも。安全なはずの水が家庭の環境によって劣化してしまう可能性があるのです。
微量有害物質の不安(PFAS・鉛など)
日本の水質基準は非常に厳しく、安全性が高いとされていますがそれでもPFAS(有機フッ素化合物)や鉛などの微量有害物質については不安が残ります。
PFASは自然に分解されにくく環境中や地下水に残留するため、水道水から完全に取り除くのは難しいとされています。また古い建物の配管に鉛が使われている場合、給水中にごく微量の鉛が溶け出すこともあり特に小さなお子さんや妊婦などには注意が必要です。
このような背景から「水道水は100%安全とは言い切れない」という意識も広がっており、浄水器の導入やウォーターサーバーの活用など自主的な対策を取る家庭も増えています。
安全性をより高めたい場合は、こうした補完手段を検討することが安心につながります。
圧倒的に水道水が安くてもウォーターサーバーが選ばれる理由
確かに水道水は圧倒的に安価です。1Lあたり約0.2〜0.3円と他のどの水よりも低コスト。
しかしそれでもウォーターサーバーをおすすめできる・利用する人が多い理由は「価格以外の価値」が非常に高いからです。以下にその理由をいくつかご紹介します。
- 手間がかからず、すぐに「冷水・お湯」が出せる
- 衛生面・安全面で安心
- 非常時の備蓄水としても使える
- ペットボトル購入の手間・ゴミが減る
- 「生活の質」が上がる
手間がかからず、すぐに「冷水・お湯」が出せる
ウォーターサーバー最大のメリットの一つが「時短効果」です。
冷水もお湯もワンタッチですぐに使えるため、わざわざポットでお湯を沸かしたり水を冷蔵庫で冷やしたりといった時間のかかる準備が不要になります。たとえば朝の忙しい時間帯にコーヒーを淹れたり、インスタントスープを作ったり、赤ちゃんのミルクを適温ですぐ用意したりと慌ただしいシーンでもスピーディーに対応できます。
この「いつでもすぐ使える」という利便性は、調理の時短だけでなく、家事全体の効率化にもつながります。お湯が必要なときにすぐ出せることで料理の工程がスムーズになり、洗い物や片づけにかかる時間も減少。結果として毎日の“ちょっとしたストレス”が減り、家族全体の生活リズムが整いやすくなります。
特に小さな子供がいる家庭や時間に追われる共働き世帯などでは、この「時短メリット」が実感しやすく、日々の生活にゆとりをもたらしてくれる頼れる存在です。
衛生面・安全面で安心
ウォーターサーバーの水は主に天然水もしくは高性能フィルターを通してろ過された浄水が使われており、塩素・不純物・雑菌といったリスクを大幅に軽減している点が大きな特徴です。
天然水は自然由来のミネラルを含み、口当たりがやわらかく美味しいとされており、浄水タイプは水道水を使用しつつも最新の多層フィルターやUV殺菌機能でしっかりと有害物質を除去します。
特に水道水のニオイや味が気になる地域に住む方、小さな子供や高齢者のいる家庭では「安心して飲める水」が日常的に使えるメリットは大きいです。
さらに多くのサーバーには自動洗浄機能やUVランプ、抗菌素材などが採用されており、タンク内部の清潔な状態を自動で維持してくれるため忙しい方でもメンテナンスの手間がかかりません。こうした衛生機能もウォーターサーバーが家庭用の水源として選ばれる理由の一つです。
非常時の備蓄水としても使える
ウォーターサーバーには電源がなくても常温水が使える「重力式」や「コック式やレバー式」などのモデルがあります。停電や断水時でも飲料水を確保できるため、非常時の備えとしても活躍します。
重力式はボトル上部設置型となっており、このタイプは重力を利用して水を供給するため電気がなくても使用できるからです。一方ボトルが下部にあるタイプは、ポンプで水をくみ上げる仕組みのため、停電時には使用できません。
またコック式やレバー式は電気を使わずに水を出せるため、停電時でも問題なく使用できます。さらにこれらのタイプは構造がシンプルなため、故障のリスクも低く長期的な使用に適しています。
災害時の備蓄水の代わりになることを考えれば、日常と非常時の“兼用設備”としての価値は高く、これも「長い目で見たコスパの良さ」として評価されます。
ペットボトル購入の手間・ゴミが減る
ウォーターサーバーを導入すれば、日常の“水にまつわる手間”が大きく軽減されます。重たいペットボトルの水をスーパーまで買いに行く必要がなくなり、自宅にいながら安定してきれいな水を確保できるのは大きなメリットです。特に車を持たない方や高齢者、育児中の家庭にとっては水の買い出しがないだけでも日常の負担がぐっと減ります。
また重たいボトルを運ぶ手間がなくなるだけでなく、空のペットボトルのゴミ出しや分別の手間からも解放され、ストックのために場所を取っていたスペースも不要に。キッチンやリビングがすっきり片付き、生活空間全体が快適になります。
加えてボトルレスや再利用ボトルを採用しているウォーターサーバーならプラスチックごみの削減にもつながるため、環境への配慮という点でも優れています。
「生活の質」が上がる
ウォーターサーバーの導入で「いつでも美味しい水が飲める」という基本的な利便性にとどまらず、生活習慣そのものがポジティブに変化することがよくあります。
たとえば家族が自然とこまめに水分補給をするようになったり、手軽に冷水や温水が使えることでお茶や料理を料理全体の美味しさや満足度が向上することもあります。
また最近ではデザイン性の高いウォーターサーバーも増えており、無駄のないフォルムやインテリアと調和するカラーリングなど、部屋に置いても生活感を感じさせないモデルが豊富です。そのた機能性だけでなく空間のアクセントとしても活躍し、「生活の質が上がった」と実感するユーザーも多いです。
単なる水の供給装置ではなく、快適さ・安心感・美意識を兼ね備えた“暮らしをアップデートするアイテム”としてウォーターサーバーはますます注目されています。
世帯別!おすすめのウォーターサーバーはこれ
以下では世帯別に分けておすすめのウォーターサーバーをご紹介します。
- 一人暮らしにおすすめのウォーターサーバー
・feel free putio|クリクラ
・dewo mini|フレシャス - 二〜三人暮らしにおすすめのウォーターサーバー
・flows|ハミングウォーター
・smart プラス Next|コスモウォーター - 四人暮らし以上におすすめのウォーターサーバー
・ピュレスト|ウォーターランド
・ピュアライフ|ウォータースタンド
一人暮らしにおすすめのウォーターサーバー
feel free putio|クリクラ
feel free putioはクリクラが提供する卓上型の浄水型ウォーターサーバーで、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが魅力の一台です。A4サイズほどのコンパクト設計でキッチンはもちろん、リビングや寝室などさまざまな空間に自然に溶け込みます。
設置工事が不要で重さも約8kgと軽量なため、女性ひとりでも手軽に移動・設置が可能で
浄水性能にも優れており、3層フィルターによって塩素やトリハロメタン、重金属、PFASなどの有害物質をしっかり除去。さらに取水直前にはUVC LEDによる自動殺菌が行われるため、常に清潔で安心なお水を利用できます。
半年ごとのフィルター交換に加え1年に一度の本体交換が含まれているため、サーバー内部の衛生状態も万全です。
操作パネルは直感的でわかりやすく、年齢を問わず誰でも使いやすい設計。機能性とデザイン性、手軽さを兼ね備えたfeel free putioはミニマリスト志向の方や一人暮らしの方にぴったりのウォーターサーバーです。
サイズ | W240×D362×H415mm |
重量 | 8kg |
レンタル代 | お得プラン:2,680円/月 スタンダードプラン:2,980円/月 ライトプラン(1年限定):3,300円/月 乗り換えプラン:2,980円/月 |
初期費用 | 無料 |
タンク容量 | 給水タンク:3.0ℓ 冷水タンク:1.0ℓ 温水タンク:1.0ℓ |
最低契約期間 | お得プラン:5年 乗り換えプラン:3年 スタンダードプラン:2年 ライトプラン:1年 |
解約金 | お得プラン 1年未満 35,000円/1〜2年未満20,000円/2〜3年未満15,000円/3〜4年未満10,000円/4〜年未満5,000円 乗り換えプラン 1年未満:25,000円 、1〜2年未満:15,000円 、2〜3年未満の解約:10,000円 スタンダードプラン 1年未満:20,000円/1年〜2年未満:13,500円 ライトプラン 1年未満:17,000円 |
エコモード | 有り |
電気代 | 約1,100円/月 ※エコモード時は約500円/月 |
dewo mini|フレシャス
dewo miniはグッドデザイン賞を受賞した人気モデル「FRECIOUS dewo(フレシャス・デュオ)」の約1/3サイズというコンパクトなウォーターサーバーです。
小さなボディながら冷水・温水の両方に対応し、最新技術の「UV-LED」による自動殺菌機能も搭載されており衛生面でも安心して使用できます。
水は軽量な4.7リットルのパック式を採用しているため、女性や力の弱い方でも無理なく交換が可能です。1日にコップ3杯程度の使用であれば1〜2週間で使い切れるため、水が余ってしまう心配もなく1〜2人暮らしの方にもぴったりのサイズ感です。
またサーバーは高い静音性を備えており、ワンルームや寝室など静かな空間に置いても動作音が気になりません。さらに3つの省エネ機能を搭載しており、電気代は最大で約60%カット。無駄を省きつつ、快適でスマートなウォーターライフを実現できる1台です。
サイズ | W250×D362×H470mm |
重量 | 7.3kg |
レンタル代 | 無料 ※水を3箱以上購入した場合 0〜2箱なら月額550円 |
水代 | 999円/1パック(4.7ℓ) |
初期費用 | 無料 |
タンク容量 | 冷水タンク:0.8ℓ 温水タンク:0.9ℓ |
最低契約期間 | 3年 |
解約金 | 3年未満の場合:40,000円 |
エコモード | 有り |
電気代 | 約600円/月 |
二〜三人暮らしにおすすめのウォーターサーバー
flows|ハミングウォーター
ハミングウォーターは累計販売台数No.1を記録しており、使いやすさとデザイン性を兼ね備えた浄水型ウォーターサーバーです。
給水タンクに自分で水を入れる水道水補充型のウォーターサーバーなので水道と繋げる必要がなく、リビングや寝室など様々な場所に設置することができます。またサーバー本体はブラックやホワイトのシンプルなものから個性溢れるポップな3色(画像)があり、どんな部屋の雰囲気にも馴染むようになっています。
省エネ設計でエコモードを使用すれば電気代は1ヶ月約475円と水道水浄水型ウォーターサーバーの中でも非常に安く、また衛生面ではタンク内にはUV(紫外線)殺菌ランプを搭載し、温水・冷水タンクはそれぞれ熱と冷却で常にクリーンな状態に保つ高性能機種です。
サイズ | W260×D330×H308mm |
重量 | 約20kg |
レンタル代 | 3,300円/月 |
初期費用 | 出荷手数料:2,200円 ※「コットンピンク」「アイスラベンダー」「アップルグリーン」を申込みの場合 |
タンク容量 | 冷水タンク:1.5ℓ 温水タンク:1.3ℓ |
最低契約期間 | 2年 |
解約金 | 2年未満:16,500円 |
エコモード | 有り |
電気代 | 約475円 |
smart プラス Next|コスモウォーター
コスモウォーター「smartプラス Next」はスタイリッシュなデザインとシンプルな操作性を兼ね備えたウォーターサーバーです。複雑な設定は不要で、ボタンひとつでお好みの水温を選ぶことができ、コーヒーやお茶など用途に合わせた最適な温度で手軽に飲み物を楽しめます。
嬉しいポイントは省エネ性能に優れたエコモード機能を搭載している点。消費電力を最大60%カットでき、月々の電気代はわずか約256円と非常に経済的。他のウォーターサーバーと比べてもランニングコストを大きく抑えることが可能です。
さらに便利な機能としてUSB充電ポートを搭載。非常電源ユニット(1,760円)を利用すれば停電時でも常温水が使用できるほか、スマートフォンやタブレットの充電も可能になります。日常使いはもちろん、災害時の備えとしても頼れる多機能サーバーです。
サイズ | W300×D340×H1100mm |
重量 | 20kg |
レンタル代 | 無料 |
水代 | 4,104円/2本(24ℓ) |
初期費用 | 出荷手数料:2,200円 |
タンク容量 | 冷水タンク:1.6ℓ 温水タンク:1.25ℓ |
最低契約期間 | 3年 |
解約金 | 3年未満の場合:20,900円 |
エコモード | 有り |
電気代 | 約256円/月 |
四人暮らし以上におすすめのウォーターサーバー
ピュレスト|ウォーターランド
ウォーターランドは毎月2,980円で利用できるコスパ最強の浄水型ウォーターサーバーです。
一番の魅力的なポイントは給水タンクに16ℓも水を入れることができること。
一般的なウォーターサーバーの給水タンクは5〜8ℓ程度。しかし16ℓも入るおかげで給水の手間を大きく省くことができ、こまめに入れる必要がなくなります。
水の消費が多い夏場や職場ではかなり重宝されることでしょう。
フィルターは業界最多の3本の高性能フィルター。有機フッ素化合物/PFAS(PFOS・PFOA)をはじめ水道水に含まれている不純物を徹底的に除去してくれます。ミネラルは残したまま安心・安全なお水を飲むことができます。
またカートリッジは必要時期の定期便で送ってくれます。しかも無料で配送されるので「時期を覚えておかなきゃ…」「追加料金はいくらかかるの…」という心配が一切かかりません!
サイズ | W320×D350×H1050mm |
重量 | 28.8kg |
レンタル代 | 3,278円/月 |
初期費用 | 初回設置費用:8,800円 |
タンク容量 | 給水タンク:16ℓ |
最低契約期間 | 3年間 |
解約金 | 1年未満:33,000円 1年以上2年未満:27,500円 3年以上:無料 サーバー返却手数料:5,500円 |
エコモード | 有り |
電気代 | 約800円/月 ※エコモード使用時 |
ピュアライフ|ウォータースタンド
ピュアライフはウォータースタンドの中でも唯一の給水型ウォーターサーバーです。
タンクは大容量の4.5L。飲み物にも料理にもたっぷり使うことができ、タッチ操作なので温水、常温水、冷水の抽出もかんたんに可能です。
また水道直結型ではないのでコンセントに挿すだけで工事不要。幅26cmの省底面設計なので、ライフスタイルに合わせてキッチンやリビングなどインテリアの一部としてもなじみやすくなっています。
さらに1日最大14リットルまで浄水できる大容量の高性能フィルターを2本搭載。有害物質やにおいの原因となる物質をしっかり取り除き、いつでもおいしい水を手軽に楽しむことができます。
サイズ | W260×D370×H1,204mm |
重量 | 22.7kg |
レンタル代 | 3,300円/月 |
初期費用 | 無料 |
タンク容量 | 冷水:2.0L 常温水:1.0L 温水:1.5L |
最低契約期間 | 無し |
解約金 | ー |
エコモード | 有り |
電気代 | 462円/月 |
ウォーターサーバーの選び方のポイント7つ
ウォーターサーバーの選び方としては7つの以下のポイントがあります。
- 月額料金や初期費用を確認する
- メンテナンスのしやすさとサポート体制
- チャイルドロック機能の有無
- 設置スペースやインテリアとの相性
- 水ボトルの交換方法とサイズを確認
- 使用人数や用途に合わせた容量・機能
- 災害時の使用可否
月額料金や初期費用を確認する
ウォーターサーバーを選ぶ際には月々の水代・レンタル料・電気代といったランニングコストに加え、初期費用や送料、キャンペーンの有無など全体のコストをしっかりと把握することが大切です。
「レンタル料無料」と表記されていても水の注文ノルマを満たさない場合に別途料金が発生したり、配送スキップに手数料がかかるケースもあります。また初回にはサーバー設置費用として1万円近くかかる場合もあるため注意が必要です。
さらに電気代についても省エネ機能の有無で差が出ます。省エネタイプであれば月500円以下に抑えられますが、機能がない場合は1,000円以上かかることも。導入前にはこうした細かな点まで確認し、自分に合ったサーバーを選びましょう。
メンテナンスのしやすさとサポート体制
日々使うウォーターサーバーは衛生面の維持も重要です。
内部を定期的に洗浄してくれる自動クリーニング機能があるか、抗菌加工が施されているかなどの仕様をチェック。さらにメーカーによる定期的な無料メンテナンスの有無や、フィルター交換の頻度・方法も確認を。
万が一のトラブル時に迅速な対応が受けられるサポート体制が整っている会社を選ぶと長く安心して使えます。
チャイルドロック機能の有無
小さな子供がいる家庭では安全対策としてチャイルドロック機能は必須です。
特に温水側にロックがあるかどうかが重要で、誤操作によるやけど事故を未然に防げます。最近のモデルでは冷水側にもロックをかけられるものや、ボタン操作ではなくスライド式でしっかりガードできるタイプも増えてきています。
使い勝手と安全性のバランスが取れた仕様を選ぶことがポイントです。
設置スペースやインテリアとの相性
ウォーターサーバーには床置き型や卓上型などのバリエーションがあり、設置予定のスペースに合ったサイズ選びが必要です。
キッチンやリビングなど設置場所の雰囲気に合う色味やデザイン性も重視すると、インテリアとの調和がとれ、生活空間に馴染みます。
最近ではミニマルでおしゃれなモデルも増えており、「見せる家電」としての魅力もアップしています。
水ボトルの交換方法とサイズを確認
ウォーターサーバーの水の交換方法には「上部設置型」と「下置き型」があります。
上部設置型はボトルを持ち上げて取り付ける必要があり、重さは約12Lと負担が大きいため力に自信のない方には不向きです。一方下置き型は足元で交換できるため、腰への負担も少なく、高齢者や女性に人気です。
さらに7Lや軽量パックタイプなど、持ち運びしやすいボトルを選べば交換の手間がより軽減されます。水の使用量や交換頻度も考慮し自分に合ったタイプを選ぶことが快適な利用につながります。
使用人数や用途に合わせた容量・機能
ウォーターサーバーを選ぶ際は家庭の人数やライフスタイルに応じたサイズや機能を選ぶことがとても重要です。
例えば1〜2人暮らしの方には、省スペースに置けるコンパクトタイプや省エネ性能の高いモデルが適しています。毎日飲む量がそれほど多くない場合でも、無駄なく水を使えるサイズ感やボトル容量を選ぶと経済的です。
一方3人以上の家庭や子供のいる家庭では、大容量タンクを備えたモデルの方が水切れの心配がなく、頻繁なボトル交換の手間も減らせます。家族みんなで飲料水として使うだけでなく料理や赤ちゃんのミルク作りなどにも活用する場合は、冷水・温水だけでなく常温水が使えるタイプも便利です。
また温度調整の細かさや、温水の温度が高めかどうかなども用途によっては重視したいポイント。自分や家族の水の使い方をよく考えて、機能と容量のバランスが取れたサーバーを選ぶことが満足度の高い選択につながります。
災害時の使用可否
地震や停電などの非常時にも使えるサーバーは、防災対策の観点からも安心です。
電気が止まっても常温水が取り出せるタイプや非常用電源ユニットが付属しているモデルもあります。また手動ポンプやボトルの自立構造があれば、サーバーを通さずに水を使うことも可能です。防災の観点からはうした“非常時対応の機能”があるかどうかも、サーバー選びの大事な判断材料となります。
日常だけでなく「いざという時」まで見据えて選ぶと、後悔のない選択ができます。
ウォーターサーバーを選ぶ際の注意点
ウォーターサーバーを選ぶ際には以下の点を注意して選ぶようにして下さい。
- 契約期間や解約金を確認する
- 配送スケジュールと受け取り方法の確認
- ボトルの保管や交換スペースの確保ができるか
契約期間や解約金を確認する
多くのウォーターサーバーには最低契約期間(1年〜3年程度)が設定されています。
期間内に解約すると違約金(5,000〜30,000円程度)が発生することがあるため、短期利用の予定がある方やまずはお試しで使ってみたい方には注意が必要です。
また「いつから契約開始になるのか」「更新は自動か」などの契約内容も事前にしっかり確認しておくと安心です。
トライアル期間やキャンペーンの適用条件も併せて確認するとより確実ですね。
配送スケジュールと受け取り方法の確認
ウォーターサーバーの水は定期配送制が一般的です。
配達の頻度(毎週・隔週・月1など)や曜日指定・時間帯指定が可能かどうかも事前に確認しておきましょう。
不在時の対応(置き配・宅配ボックス・再配達など)や配送スキップや停止ができるかも重要なチェックポイントです。
ライフスタイルに合わないスケジュールだと、在宅対応が負担になったり不要な水の在庫が増える原因にもなります。
また水道直結型や浄水型のウォーターサーバーを選べば水の宅配の必要がなく、上記の手間が一切省けるのは魅力的なポイントです。
ボトルの保管や交換スペースの確保ができるか
ウォーターサーバー用のボトルは1本が12L〜24L前後(約12kg〜24kg)と重くサイズも大きいため、未使用ボトルの保管スペースが必要です。
また空ボトルの保管や回収方法もチェックが必要です。
自宅の設置スペースや収納スペースに余裕がない場合は、軽量パック式や小さいボトル式のサーバー、ボトル不要の水道直結型や浄水型なども選択肢に入れると使い勝手がぐっと良くなります。
まとめ
水道水はコスト面で間違いなく優秀です。日本の水道水は世界でも有数の安全性を誇り、日常生活の中で飲用にも十分活用できます。
ただし飲用や料理において「味・ニオイ」「利便性」「安心感」といった“体験価値”に目を向けると、ウォーターサーバーには水道水にはないメリットが多数あることがわかります。
特にすぐに冷水・温水が使える便利さや、小さな子供や高齢者でも安心して飲める衛生性、災害時の備えとしての役割は水道水にはない魅力です。世帯の人数や使用量に応じて適したウォーターサーバーを選べば、「コスト以上の価値」を実感できるでしょう。
「ただ水を飲む」から「暮らしを支える水環境へ」――そんな発想の転換が、ウォーターサーバーのある暮らしには詰まっています。あなたの家庭にとって本当に快適な水の選び方、今一度見直してみませんか?