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浄水器

雨水・海水・湧水・川の水・泥水を飲んではいけない理由は?安全に飲む方法とおすすめの浄水器も紹介

「雨水や湧水、海水をそのまま飲んでも大丈夫なのか?」「飲んでしまったらどうなるのか?」と疑問に思ったことはありませんか?一見きれいに見える水でも実際には細菌が多く含まれており、そのまま飲むと体調を崩してしまうこともあります。

この記事では雨水、海水、湧水、川の水、泥水などの自然水がそのまま飲めるかどうか、また安全に飲む方法について詳しく解説します。さらに信頼できるおすすめの浄水器もご紹介しますので、災害時だけでなく登山やキャンプ、海外旅行の際にも役立つ情報となっています。

おすすめの浄水器一覧をすぐに確認したい方は、こちらからどうぞ!
ぜひ参考にして、安全な水の確保にお役立てください。

雨水の場合

雨水はそのまま飲めるの?

結論からいうと雨水を飲むことは「可能」です。
しかし雨水にはさまざまな不純物や有害物質が含まれている可能性があり、健康リスクを伴う場合があるので直接飲むのはおすすめできません。
もし雨水を飲む場合には幾つかの注意点と条件があります。

雨水を飲む際の注意点

雨水を飲む際の注意点として3つほどあります。

  • 濾過し、煮沸消毒する
  • 雨は本降りになってから
  • 雨水タンクに貯めた雨水は気をつける

濾過し、煮沸消毒する

まず濾過ですが、屋根や樋で集めた雨水の場合最初に流れ込んだ水は汚れが多いため捨てるようにしましょう。
ためた雨水はきれいな布、コーヒーフィルター、または専用の濾過ネットで濾します。市販の浄水器、セラミックフィルター、または砂濾過装置を使用するとより細かい粒子を取り除くことができます。
煮沸は強火で雨水を10分以上沸騰させ続ければ大丈夫です。
濾過と煮沸を組み合わせることで雨水の安全性をある程度高められますが、完全な浄化を保証するものではないため、可能であれば安全な飲料水を利用することをおすすめします。

雨は本降りになってから

降り始めの雨は空気中の汚染物質や地表の汚れを含んでいるため、比較的汚れています。一般的に降り始めの5〜10分間に空気中の汚れの多くが洗い流されるため、10〜15分以上たった後の雨の方が清浄で、安全性が高いとされています。

雨水タンクに貯めた雨水は気をつける

雨水タンクにためた雨水は集め方によっては虫の死骸、葉っぱ、泥などが含まれていたり細菌(大腸菌など)、ウイルス、寄生虫が含まれている場合があるためそのまま飲むのは危険です。
ただ適切な濾過・煮沸・消毒処理を行えば飲用水として利用することが可能です。
しかし処理の手間や安全性を考慮すると、ペットボトルの水や市販の飲料水を利用する方が現実的で安心です。

海水の場合

海水をそのまま飲むとどうなってしまうの?

海水はそのまま飲むことはできず、飲んでしまうと以下のような症状が現れます。

  • 脱水症状
  • 塩分過剰による腎臓への負担
  • 神経系への影響

脱水症状

海水には約3.5%の塩分が含まれており、人間の体液(約0.9%の塩分濃度)よりもはるかに高濃度です。海水を飲むと体は過剰な塩分を排出しようとしますが、その際に大量の水分が消費されます。結果として、脱水症状が進行します。

塩分過剰による腎臓への負担

腎臓は塩分濃度が高い尿を作ることで塩分を排出しますが、海水を飲むと腎臓が処理できる以上の塩分を取り込むことになります。この負担が続くと、腎臓が正常に機能しなくなり、腎不全のリスクが高まります。

神経系への影響

塩分濃度の急激な変化は体内の電解質バランスを崩し、筋肉の痙攣、倦怠感、意識障害を引き起こすことがあります。深刻な場合には、昏睡や命の危険に至ることもあります。

海水を安全に飲む方法

海水を安全に簡単に飲む方法は2つあります。

  • 蒸留法
  • 逆浸透膜(RO)フィルターを利用する

蒸留法

蒸留法は海水を加熱して蒸発させ、その蒸気を冷やして真水として回収する方法です。

手順としては以下のようになります。

必要なもの: 鍋、耐熱性の小さな容器(ボウルなど)、蓋(ボウルのサイズに合わせて逆さまに置けるもの)、氷。

  1. 鍋に海水を入れ、その中に小さな容器を配置します。
  2. 鍋の蓋を逆さまに置き、蓋の中央に氷を乗せます。
  3. 加熱すると海水が蒸発し、蒸気が蓋の中央部分に凝縮され、小さな容器に真水として滴下します。

逆浸透膜(RO)フィルターを利用する

逆浸透膜(RO)フィルターは高圧で海水を逆浸透膜に通し、塩分や不純物を取り除いて真水にする方法です。
持ち運び可能な小型の携帯用浄水器が市販されており、非常に高性能で、塩分をほぼ完全に除去してくれます。

山の湧水の場合

湧水をそのまま飲むとどうなってしまうの?

湧水をそのまま飲むことには一見安全そうに思える場合もありますが、汚染されている可能性もあるため、飲む際には注意が必要です。
例えば大腸菌、サルモネラ菌など目に見えない微生物が含まれている場合があり、下痢や嘔吐、腹痛や発熱に苦しむ可能性があります。
さらに農薬や除草剤の流出や工業廃棄物からの重金属(鉛、ヒ素、カドミウムなど)で汚染されていたり動物の排泄物や死骸、植物の腐敗物質で汚染されている場合があります。

湧水を安全に飲む方法

湧水を安全に飲むには、煮沸浄水器の使用が基本です。汚染リスクを減らし、安全に水を確保するため、状況に応じて適切な方法を選び、必要であれば浄水剤を利用したり蒸留法を試したりと複数の方法を併用しましょう

煮沸をする場合、まず湧水を容器に入れ火にかけて沸騰させます。沸騰後、1~3分間(高地では3分以上)煮沸を続け、室温まで冷ましたら飲用することができます。

浄水器のおすすめは、「おすすめの浄水器7選」で詳しくご紹介しています。早く確認したい方はぜひこちらからご覧ください。

そのまま飲める湧水はある?

湧き水を飲む前に、安全性を確認するには環境省のホームページや各地方自治体の情報を確認するのが安心です。
地方自治体では生活用水や水道水、環境水(河川水や地下水)の水質検査を実施している場合があります。また、水質データベースなどを参考にすることで、そのまま飲用して問題のない湧き水かどうかを判断する助けになります。

参考:環境省

川の場合

川の水をそのまま飲むとどうなってしまうの?

川の水も湧水と同様に微生物や化学汚染、自然由来の汚染による健康リスクがあるため推奨されません。
もし飲む場合は湧水と同様に煮沸浄水器の使用をして飲むようにしましょう。

泥水の場合

泥水をそのまま飲むとどうなってしまうの?

流石に泥水をそのまま飲もうとする人はいないと思いますが、もしそのまま飲んでしまった際のリスクや対処法をお伝えします。
まずは飲んでしまった際のリスクとして、細菌やウイルス、寄生虫による感染で下痢、嘔吐、発熱、脱水症状が起こる可能性があります。
また泥水には土砂や細かいゴミ、微粒子が含まれていることがあり、これらが体内に入ると消化器官を傷つける場合もあります。
さらに飲んだ泥水が嘔吐や下痢を引き起こすと、体内の水分が急激に失われて脱水症状が悪化する可能性もあるため、万が一の際でも口にしないようにするのが好ましいでしょう。

もし泥水を飲んでしまった場合は?

もし泥水を飲んでしまった場合は以下の対処方法を試してみてください。

  • 清潔な水や経口補水液を飲む。
    可能であれば、清潔な水(浄水やミネラルウォーター)を多めに飲んで、体内の汚染物質を希釈するようにします。ただし、下痢がある場合は無理に飲みすぎないように注意してください。
  • 医師に相談する
    泥水には細菌、ウイルス、寄生虫、有害な化学物質が含まれている場合があります。下痢や嘔吐が続いたり、発熱、倦怠感や意識障害の症状が現れたら、すぐに医師に相談してください
  • 脱水を防ぐ
    下痢や嘔吐が続く場合は、経口補水液(ORS)を飲んで、体内の水分と電解質を補給します。

泥水(濁り水)を濾過する方法

泥水を安全に飲むための濾過装置を自作で作る簡単な方法を紹介します。

必要なもの

  • ペットボトル(2Lサイズが適しています)
  • カッターまたはハサミ
  • ろ布またはコーヒーフィルター
  • (細かい砂が理想)
  • 小石(大きさに違いをつけると効果的)
  • 活性炭(水をよりきれいにする)
  • 輪ゴムまたはテープ(フィルター固定用)
  1. まずはペットボトルの底をカッターで切り取ります。切り取った部分が濾過装置の上部、キャップ側が出口になります。
  2. ペットボトルのキャップ側から以下の順番で詰めます
    1.ろ布またはコーヒーフィルター:一番下に敷きます。
    2.活性炭:細かい不純物や匂いを吸着します。
    3.砂:さらに細かな汚れを除去します。
    4.小石:大きな汚れや固形物を取り除きます。
    それぞれの層をぎゅっと押し固めると効果が高まります。
  3. ペットボトルを上下逆さまに立て、キャップ側を下にし、切り取った部分に泥水を注ぎ、濾過水を容器に集めます。

また濾過水をさらに5~10分間沸騰して細菌やウイルスを除去させると安心です。

おすすめの浄水器7選

おすすめの浄水器は7つあります。

  • KATADYN/BeFree
  • MSR/ミニワークスEX
  • seychelle/サバイバルプラス携帯浄水ボトル
  • SAKUTTO/携帯浄水器
  • mont-bell/ウルトラプレスピュリファイヤー
  • Greeshow/携帯浄水器
  • ソーヤー/ソーヤーミニ

KATADYN/BeFree

KatadynのBeFreeは川や湖の水を瞬時に安全な飲み水に変えるコンパクトな携帯用浄水器です。ボトルタイプの浄水器で、フィルターが内蔵されたキャップで構成されており、ボトル部分に水を汲んでキャップを閉めるだけで99.9%の微生物やバクテリアが除去された安全な水が飲めるという優れもの。

本体の重量もたった59gと軽量、さらにボトル部分が柔らかい素材でできているため、くるっとまとめて収納できるコンパクトさは行性もバツグン。

洗浄力は約1000Lあるので登山やハイキングする際には十分と言えるでしょう。また水に不安のある海外旅行にもおすすめできます。

サイズ
0.6L:8 × 6.5 × 27.5㎝
1L:14 × 6.5 × 26.5㎝
重量
0.6L:59 g
1L:63 g
容量 0.6L、1L
素材 フィルター/0.1 ミクロンEZ-Clean Membrane(TM)
金額 7,590円~9,020円

MSR/ミニワークスEX

MSR ミニワークスEXは、アウトドア愛好家から高い評価を受けている携帯浄水器です。その最大の特徴は、1分間に約1リットルという高速な浄水能力で、まるで小型の浄水場を持ち歩いているかのような使い心地を提供します。

素材はセラミックフィルターを採用し、99.9999%のバクテリアや原虫を除去する優れた浄水性能を誇ります。一方で重量が約480gとやや重めではありますが、その分耐久性に優れ、長期間の使用に耐えられる設計となっています。フィルターの寿命は約2,000リットルと長く、経済的にも非常に優れています。

さらに、メンテナンス性の高さも魅力のひとつです。フィールドでの分解清掃が可能で、長期間の使用でも安定した性能を維持できます。そのため、災害時の備えとしても、アウトドアでの必需品としても信頼性の高い選択肢と言えるでしょう。

サイズ 254x102x178mm
重量 480g
容量
素材 フィルター/セラミック(0.2ミクロン)
金額 16,500円

seychelle/サバイバルプラス携帯浄水ボトル

Seychelleの「サバイバルプラス携帯浄水ボトル」は、災害時やアウトドアでの使用に特化した高性能な携帯浄水器です。その最大の特徴は、放射性物質や重金属までも除去できる優れた浄水能力にあります。

フィルターの寿命は約750リットルで、1日2リットルの飲用水を確保する場合、約1年間使用可能です。そのため、長期の災害時でも安心して使用できる信頼性の高い性能を備えています。

使用方法も非常に簡単で、ボトルに水を入れてそのまま飲むだけです。ストローのように吸い上げる必要がないため、子どもから高齢者まで幅広い年齢層が使いやすい設計になっています。また重量は約130gと軽量で、持ち運びに便利なのも大きな魅力です。

サイズ 約228mm/径 : 約80mm
重量 130g
容量 600ml
フィルター材質 天然ココナッツ活性炭
金額 8,424円

SAKUTTO/携帯浄水器

SAKUTTO「携帯浄水器」は、その名の通り「サクッと」使える手軽さが魅力の製品です。重量はわずか約50gと非常に軽量でスマートフォンの充電器よりも軽いため、災害時の持ち出し袋にも負担なく収納できます。

また浄水能力も優れており、99.9%以上の細菌やウイルスを除去可能です。1本で約5000リットルの水を浄化できるため、4人家族が1日10リットルの水を使用しても約500日分をカバーできる計算です。

使い方も非常に簡単で、水に浄水器を入れて約20秒ほどかき混ぜるだけで完了します。さらに電池や電源が不要なため、停電時でも安心して使用できるのが大きなメリットです。

ただし海水や泥水には使用できない点に注意が必要です。またコンパクトで手軽に使える反面、大量の水を短時間で浄化する用途には適していません。それでも、災害時やアウトドアでの使用に便利な信頼できるアイテムと言えるでしょう。

サイズ 35x35x140mm
重量 50g
容量
フィルター材質 空糸膜フィルター、不織布フィルター
金額 3,980円

mont-bell/ウルトラプレスピュリファイヤー

モンベル(mont-bell)の「グレイル ウルトラプレスピュリファイヤー浄水器」は、アウトドア愛好家から高い人気を誇る製品です。その最大の特徴は驚異的な浄水スピードで、10秒間に約500mLの水を浄化できる能力にあります。

重量はわずか354gと軽量で、バックパックに入れてもほとんど気にならないほどコンパクトです。それでいて99.99%のバクテリアや原虫を除去する高い浄水性能を備えています。

使用方法も非常に簡単で、水源に浸し吸い上げるだけで浄水が可能です。除去力が落ちたらカートリッジを交換して繰り返し利用することができます。

また着体や超粉末状活性炭が、細菌やエキノコックスなどの寄生虫はもちろん、通常のフィルターでは除去が難しいウイルスまで99.9%除去してくれます。
軽量性と高速浄水能力を兼ね備えた優れたバランスの携帯浄水器として、信頼できる選択肢と言えるでしょう。

サイズ 直径75×250mm
重量 354g
容量 500mL
フィルター材質 独自の浄水・ろ過テクノロジー
金額 11,880円

Greeshow/携帯浄水器

Greeshow携帯浄水器は、コンパクトさと高性能を兼ね備えた優れた製品です。重量はわずか350gと軽量ながら、99.99%のバクテリアや原虫を除去する5段階フィルターシステムを搭載しています。

特に注目すべきは、その使いやすさです。他社にはない自動給水機能も搭載しており、ワンタッチ起動で吸引吸入の手間が省けます。フル充電で180分間の連続使用が可能で、120L以上の水を連続ろ過できます。一度にたくさんの水を浄水できるため、家族や友人など大人数で使用しても、飲み水に困りません。

またLEDライト搭載で、暗闇や夜間でも安全に水を取り扱えます。さらに1年間のメーカー保証もついているので、万が一の故障や不具合にも迅速に対応してくれます。

災害時やアウトドアでの利用はもちろん、海外旅行時の水質が不安な場面でも活躍する信頼できるアイテムです。ただし、海水や極端に汚れた水には使用できないため、その点には注意が必要です。

サイズ 53×107×165mm
重量 350g
容量
フィルター材質 ウルトラプレフィルター、KDFフィルター、高品質の活性炭フィルター
金額 11,980円

ソーヤー/ソーヤーミニ

ソーヤーミニは2023年に「防災グッズ大賞」金賞受賞、防災製品等推奨品マーク取得しており日本国内での販売実績20万個以上を誇るポータブル浄水器です。

超高密度のフィルターでろ過することで、水の中に潜む有害な細菌や水性微生物、エキノコックスなどの寄生虫を99.99999%取り除き、飲料水に変えることができます。
また1つのフィルターで38万リットルの浄水が可能で、1日に10リットル浄水したとして、100年以上使用できる計算で、非常に経済的です。

本体のサイズは全長13.5cm、最大部分の直径約3.5cmとかなりコンパクトで専用のパウチ以外にも市販のペットボトルに直接ジョイントも可能。また付属のストローをコップやボトルに差し、水源からダイレクトに浄水を飲むことができます。

価格も手頃なことから多くの人が愛用している浄水器です。

サイズ 全長13.5cm:直径約3.5cm
重量 約41g
容量
フィルター材質 Hollow Fiber 
フィルター孔サイズ 0.1ミクロン
金額 5,500円

浄水器の選び方

浄水器の選び方のポイントは5つあります。

  • タイプをチェックする
  • 濾過材やフィルターのチェック
  • メンテナンスのしやすさ
  • 浄水量も重要
  • 重量とサイズ

タイプをチェックする

浄水器のタイプは以下の3つがあります。

  • ボトルタイプ
  • ポンプタイプ
  • ストロータイプ

以下で詳しく説明します。

ボトルタイプ

ボトル型の浄水器は軽量でコンパクトなデザインが多く、バックパックやバッグに簡単に収納できます。また一体型のため、別途ボトルを持ち運ぶ必要がないところが良いですね。

利用方法としては汚れた水を直接ボトルに入れ、キャップ部分に取り付けられたフィルターを通して飲むだけで浄水が可能。短時間で利用できるため、すぐに水分補給が必要な状況で便利です。

ただし一度に浄水できる量は限られるため、大人数での使用には向いていません。個人や少人数での使用に適しているでしょう。
また使用後はこまめにフィルターの洗浄やメンテナンスを行うことで、性能を長く保てます。

ポンプタイプ

ポンプタイプの浄水器は、アウトドアや緊急時に使用される高性能な浄水装置です。手動でポンプを操作することで水を浄化する仕組みで、泥水や自然水を効率的に飲料水に変えることができます。

使用方法は簡単で水源にホースを入れポンプを上下に動かすだけです。この動作で水が吸い上げられ、フィルターを通過して浄化されます。災害時やアウトドアでの使用を考えると、電源不要で手動操作できる点が大きなメリットとなるでしょう。

またポンプ型の特徴として、連続的ではなく間欠的(途切れ途切れ)に水を浄化する点が挙げられます。これにより一度に大量の水を浄化したい場合に適しています。また粘度の変化に強い構造を持つため、様々な水源に対応できる点も魅力です。

ストロータイプ

ストロータイプの浄水器は、簡便さと携帯性に優れた浄水器で直接水を吸い上げるだけで浄化が可能です。主にアウトドアや緊急時に使用され、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

このタイプの最大の特長は、その携帯性と即時性にあります。軽量かつコンパクトな設計のためバックパックやポケットに簡単に収納でき、災害時やアウトドアでの急な水の確保に最適です。また電源や複雑な操作が不要なため、誰でも手軽に利用できる点も大きな魅力です。ただし一度に大量の水を浄化することは難しいため、個人使用や短期間の利用に適しています。

家族全員で長期間使用する場合は、より大容量で効率的なタイプを検討する必要があります。

濾過材やフィルターのチェック

浄水器の性能は、主に使用される濾過材やフィルターの種類で決まります。

 主な濾過材には以下の種類があります

  • 中空糸膜フィルター: 細菌や寄生虫を物理的に除去する高性能フィルター。
  • 活性炭フィルター: 塩素や化学物質を吸着し、水の味や臭いを改善。
  • セラミックフィルター: 微細な粒子を除去しつつ洗浄が可能。
  • 逆浸透膜(RO)フィルター: ウイルスや重金属まで除去可能な高度な濾過シ

除去できる汚染物質(細菌、ウイルス、重金属など)を製品仕様でチェックし、アウトドアや緊急時には中空糸膜フィルター、臭いや化学物質が気になる場合は活性炭フィルターと言った用途に応じた選択をしましょう。

メンテナンスのしやすさ

浄水器は使用頻度や水質によってフィルターが詰まることがあり、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスがしやすいようにフィルターや本体が分解でき、清掃が容易な設計か確認するようにしましょう。また自己洗浄機能や洗浄可能なフィルターがあると便利ですね。

さらにフィルターの交換時期がわかる機能があれば、タイミングを逃さずメンテナンスができます。中には使用回数や浄水した量に応じて、自動で交換時期を知らせてくれるものもあります。
長期間保存できることも大切です。例えば乾燥状態で保管できる浄水器は、カビや細菌の繁殖を防ぎ、メンテナンスの手間を減らしてくれます。

このように、メンテナンスのしやすさは携帯浄水器の使いやすさに大きく関わります。

浄水量も重要

浄水器の浄水量(処理できる水の量)は使用状況や人数に影響します。

個人用の場合は浄水量が少なくても大丈夫なストロータイプやボトル型がおすすめです。複数人で使用する時はポンプタイプや据え置き型にしましょう。

また浄水速度が速いと、大量の水が必要な場合に便利です。例えば1分間に1リットル浄水できる製品なら、4人家族の1日分の飲料水を約15分で確保できます。またフィルターの総浄水量が1000リットルなら、1日2リットル使用して約500日間使えることになります。

さらに長期間使用する場合には、総浄水可能量が3,000~10,000リットル以上のものが適しています。

重量とサイズ

携帯浄水器を選ぶ際、重量とサイズは非常に重要な要素です。災害時やアウトドアでの使用を考えると、軽量でコンパクトな製品が理想的です。一般的に、重量が500g以下であれば携帯性に優れていると言えるでしょう。

サイズに関しては、バックパックやポケットに収まるコンパクトさが求められます。例えば、500mlのペットボトル程度の大きさであれば、持ち運びやすく便利です。

ただし、軽量・コンパクトであることと浄水性能はトレードオフの関係にある場合があります。高性能なフィルターを搭載した製品は、どうしても重量やサイズが大きくなる傾向があるためです。

そのため使用目的や頻度に応じて、重量とサイズのバランスを考慮することが重要です。例えば日帰りのハイキングでは超軽量タイプ、長期のキャンプでは多少重くても高性能なモデルを選ぶ、といった使い分けが効果的です。

まとめ

今回は、雨水・海水・湧水・川の水・泥水を飲んでしまった場合の対処法や、安全に飲むための方法についてお伝えしました。

一見きれいに見える水でも、目に見えないリスクが潜んでいる可能性があります。そのため、安易に飲んだり口に含んだりしないように注意しましょう。また、煮沸や濾過を行っても完全に安全とは言い切れないため、緊急時以外では、ボトル入りの安全な水を飲むことをおすすめします。

さらに携帯型浄水器を使用すれば、これまで飲めなかった水も安全に飲むことが可能になります。一家に一台常備しておくことで災害時やアウトドアなど、さまざまな場面で大いに役立つでしょう。

万が一に備えて、ぜひ参考にしてみてください!