ウォーターサーバーは便利な一方で「電気代が気になる…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
実際多くのサーバーは温水・冷水を常に使えるようにするため電気を消費しますが、近年では“電気代0円”で使えるウォーターサーバーも登場しています。つまり選び方次第で、電気代の負担をぐっと減らせる時代になってきたのです。さらに省エネモード搭載のモデルやライフスタイルに合わせた使い方の工夫によって、毎月の電気代を節約することも可能。
ウォーターサーバーが本当に節約につながるのか気になる方や、なるべくコストを抑えながら使いたい方にとっては、知っておいて損のない情報が満載です。
この記事では電気代を抑えられるウォーターサーバーの選び方や節約のコツ、そして実際にどのくらい家計にメリットがあるのかを詳しく紹介していきます。
電気代が安いウォーターサーバー

電気代 | 最低契約期間 | レンタル代 | 水代 | |
メイト | 0円 | 1年 | 2,200円 | ー |
メイト2 | 0円 | 無し | 2,750円 | ー |
ガーディアン | 150円 | 1年 | 4,400円 | ー |
SmartプラスNext | 384円 | 3年 | 0円 | 4,104円〜/24ℓ |
slat | 390円 | 3年 | 0円 | 1,627円/9.3ℓ |
tall | 401円 | 3年 | 3,300円 | ー |
ピュアライフ | 462円 | 無し | 3,300円 | ー |
ハミングウォーター | 475円 | 2年 | 3,300円 | ー |
dewo | 480円 | 3年 | 0円 | 1,231円〜/7.2ℓ |
アイコン | 518円 | 無し | 2,200円 | ー |
電気代が【0円】のウォーターサーバー
「ウォーターサーバーの電気代が0円なんて本当?」と驚かれる方もいるかもしれません。
実はウォータースタンドには電気を使わずに利用できる“電気代0円”のモデルが存在します。今回はその特別なウォーターサーバーについて詳しくご紹介します。
メイト/ウォータースタンド
メイトは常温水のみの設計なのでなんと電源不要で電気代0円!エコ設計なウォーターサーバーです。
またサイズは幅130mm、驚きの超コンパクト設計!キッチンのシンク脇など、水の利用が発生しやすい場所に設置が可能です。またコンセントがない場所にも設置可能なところは魅力的なポイントですね。
カラーはシルバー、ミント、ピンクの3色で可愛らしい色合いとなっています。
操作はハンドルを回すだけ、簡単に水を抽出できます。抽出口部分は取り外して洗浄できるので、衛生的です。
レンタル代 | 2,200円 |
初期費用 | 初回設置費:9,900円 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 1年 |
解約金 | 1年未満の場合: 6,600円 |
エコモード | 無し |
電気代 | 0円 |
メイト2/ウォータースタンド
メイト2は高性能フィルターを搭載しており、セルフメンテナンスも簡単に行えるウォーターサーバーです。常温水のみの仕様のため電源不要で、エコ設計となっている点も特徴です。
特に注目したいのは幅わずか110mmというスリム設計です。従来モデルのメイトより20mm細くなっており、設置場所に困ることはありません。注水口カバーは取り外して洗浄可能なので、衛生面も安心です。
さらに設置場所に合わせて「縦型」「横型」の2タイプに自由に変更できるため、オフィスや家庭のあらゆるスペースにフィットします。

契約期間の縛りもなく、他社のウォーターサーバーのように解約金が発生する心配もありません。必要なときに気軽に解約できるのも大きな魅力です。
レンタル代 | 2,750円 |
初期費用 | 0円 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 無し |
解約金 | 無し |
エコモード | 無し |
電気代 | 0円 |
電気代約500円のウォーターサーバー
さらに月額電気代が500円以内、もしくは500円台で利用できるウォーターサーバーもあわせてご紹介します。
ガーディアン/ウォータースタンド
ガーディアンは「瞬間冷温水システム」を搭載した省スペースかつ省エネのサーバーです。
電気代は毎月なんと約150円!必要な時だけ電気を使う方法なので従来の宅配水ウォーターサーバーと比較して、大幅な省エネとなっています。
タッチ一つで温水、常温水、冷水の3つの温度の水を抽出でき、温水に関しては高温(93℃)・中高温(85℃)・低温(75℃)を選ぶことができます。
カラーはアイコンと同じでホワイトとブラックとなっており、操作もタッチパネル式で簡単です。
抽出口は容器の高さに合わせて調節できるようになっており、カップやグラスだけでなく高さがあるボトルもスムーズに使うことができます。
レンタル代 | 4,400円 |
初期費用 | 初回設置費:9,900円 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 1年 |
解約金 | 1年未満の場合: 6,600円 |
エコモード | 無し |
電気代 | 約150円/月 |
SmartプラスNext/コスモウォーター
コスモウォーター smartプラス Nextは難しい操作は不要、ボタン一つで好みの水温を選ぶことができます。
嬉しいポイントは消費電力を最大約46%カットできるエコモード機能つきなところ。
1ヶ月の電気代は384円で、他のウォーターサーバーと比べても非常に安く、大幅なコストカットができます。
便利な機能としては従来のウォーターサーバーにはなかったUSB充電機能がついており、料理の動画を再生しながら使ったり、スマートスピーカーの置き場所としても利用ができます。
またサーバー背面に付属の「非常用電源ユニット」を接続すれば非常時も安心、停電時にも常温水が使用できます。
水代 | 4,104円〜/24ℓ |
レンタル代 | 0円 |
初期費用 | 0円 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 3年 |
解約金 | 2年未満:20,900円 |
エコモード | 有り |
電気代 | 約384円/月 |
slat/フレシャス
「フレシャス Slat」は上記で紹介したフレシャスのウォーターサーバーで、こちらもグッドデザイン賞やキッズデザイン賞を受賞しているスタイリッシュなサーバーです。
快適性を追求したボトル下置きタイプのウォーターサーバーで、マットな質感と上品なカラーリングが特徴。インテリアに自然に溶け込み、グッドデザイン賞も受賞しています。
さらに図書館にも設置できるほどの静音性を備えており、寝室や一人暮らしの部屋にも安心して置けます。再加熱機能では通常80〜85℃のお湯を約90℃まで3〜4分で温め直すことができ、カップ麺や熱い飲み物の準備に便利です。
また「エコボタン」を押せば温水を70℃に下げられるため、赤ちゃんのミルク作りに最適なうえ電気代も月々約390円〜と省エネで経済的に利用できます。
レンタル代 | 0円 ※水のお届けが3箱以上の場合 それ以下は毎月990円 |
水代 | フレシャス富士:1,627円/9.3ℓ |
初期費用 | 0円 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 3年 |
解約金 | 1年未満:14,300円 1年以上2年未満:8,800円 2年以上3年未満:5,500円 |
エコモード | 有り |
電気代 | 約390円/月 |
tall/エブリフレシャス
エブリフレシャスはフレシャスが展開する「浄水型」のウォーターサーバーで、ボトル交換や水の注文が不要という点が最大の特徴です。サーバーには高性能フィルターが搭載されており、水道水に含まれる不純物や塩素をしっかり除去しながらミネラルを残したおいしい水を手軽に楽しむことができます。
中でも「エブリフレシャスTall」は注ぎやすい高さや給水のしやすさ、細かな温度調整まで配慮されたデザインで、快適な使い心地を実現したモデルです。浄水型サーバーのため重いボトル交換の手間がなく、日常的にストレスなく利用できるのも嬉しいポイント。温度設定は冷水・常温水・温水など6段階から選べ、ミルク作りに便利な約70℃や、再加熱機能で約90℃の高温水まで幅広く対応します。
さらにサーバー内部には殺菌効果のある光で照射する「UV-LED」を搭載。定期的に内部を照射することで、常に清潔で新鮮な水を提供してくれる安心設計となっています。
レンタル代 | 3,300円/月 |
初期費用 | 0円 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 3年 |
解約金 | 3年未満:40,000円 |
エコモード | 有り |
電気代 | 約401円/月 |
ピュアライフ/ウォータースタンド
「ピュアライフ」はウォータースタンドの中で唯一の給水型サーバーです。
横幅26cmとコンパクトなサイズで、キッチンやリビングなど設置場所を選ばずインテリアにも自然に溶け込みます。
水道水を注ぐだけでまるで天然水のように美味しい水を生成でき、冷水・温水・常温水の3種類をすぐに利用可能。大容量4.5Lのタンクを備えているため、飲み物はもちろん料理にもたっぷり使えます。さらに操作はタッチ式なので、誰でも簡単に水を抽出できます。
水道直結型ではないため工事は一切不要。コンセントに挿すだけですぐに使える手軽さも、ピュアライフならではの大きな魅力です。
レンタル代 | 3,300円 |
初期費用 | 0円 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 無し |
解約金 | 無し |
エコモード | 有り |
電気代 | 約462円/月 |
ハミングウォーター
ハミングウォーターは水道水を注いで使う「浄水型」のウォーターサーバーで、
「浄水型ウォーターサーバー部門 顧客満足度No.1(※1)」「水道水浄水型ウォーターサーバー 累計販売台数No.1(※2)」を獲得している人気のブランドです。
※1:2025年 GMO顧客満足度ランキング 浄水型ウォーターサーバー 第1位
※2:日本マーケティングリサーチ機構調べ 2022年11月期(サービス開始~2021年末の累計数、指定領域における市場調査)
サーバーは1種類のみですが、カラーバリエーションが豊富なのも魅力。定番のホワイト・ブラックに加えピンク・ラベンダー・アップルグリーンといった華やかな色もあり、部屋の雰囲気や好みに合わせて選べます。
使いやすさにもこだわっており、給水口は女性や子どもでも無理なく水を注げるちょうど良い高さに設計。冷水・常温水・温水に対応しており、温水はボタン操作で再加熱することも可能です。
また浄水能力は1日あたり7.5ℓと大容量。飲料用はもちろん、料理や炊飯にも十分な量をまかなえます。水受けトレイも大きめに設計されており、鍋や炊飯釜もそのまま置けるため調理時にも便利です。
レンタル代 | 3,300円/月 |
初期費用 | 0円 ※「コットンピンク」「アイスラベンダー」「アップルグリーン」を申込みの場合、初回に限定カラー料金税込2,200円が別途かかります。 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 2年 |
解約金 | 2年未満:16,500円 |
エコモード | 有り |
電気代 | 約475円/月 |
dewo/フレシャス
フレシャスは採水地から直送される高品質な天然水を3種類の中から選べるウォーターサーバーです。特にデザイン性の高さが特徴で、他のウォーターサーバーと比べてもスタイリッシュに設置できます。
dewoは見た目だけでなく機能性まで「心地よい」と感じるカタチを目指したウォーターサーバーです。グッドデザイン賞やキッズデザイン賞と様々な賞を受賞し、多くのユーザーから長く愛され続けています。
カラー展開は5色、一般的なグレーやブラックに加えてミルキーベージュ、ペールブルー、ローズトープといったウォーターサーバーには珍しい色味が揃えられています。
どの色も自然光の色合いまで考慮されており、柔らかい色合いが部屋のインテリアや色合いと馴染が良くなっています。
また図書館に置いても気にならないくらいの静音設計なので、寝室や一人暮らしの部屋にも、場所を選ばず置くことができます。
レンタル代 | 0円 ※水のお届けが2箱以上の場合 それ以下は毎月550円 |
水代 | フレシャス富士:1,248円/7.2ℓ フレシャス朝霧高原:1,231円/7.2ℓ フレシャス木曽:1,264円/7.2ℓ |
初期費用 | 0円 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 3年 |
解約金 | 1年未満:14,300円 1年以上2年未満:8,800円 2年以上3年未満:5,500円 |
エコモード | 有り |
電気代 | 約480円/月 |
アイコン/ウォータースタンド
ウォータースタンドは水道につなぐだけでいつでも手軽に美味しいお水が使い放題になる便利なウォーターサーバーです。サーバーのラインナップは全13種類。電気代がかからないモデルや自動除菌機能を搭載したモデルなどそれぞれに特徴があり、ライフスタイルに合わせて最適な1台を選ぶことができます。
中でも人気の「アイコン」は水道直結型ウォーターサーバー契約台数No.1を誇るモデルです(2025年6月末 東京商工リサーチ調べ)。コンパクトで静音性に優れ、タッチ操作で温水・常温水・冷水の3種類を抽出可能。温水はコーヒーやお茶、粉ミルクなど用途に合わせて3段階から温度を選べます。さらに本体の状態や動作状況を音声で知らせてくれるため、初めての方でも安心して利用できます。
またフィルター交換や基本的なメンテナンスは自分で対応できる仕様になっているため、わざわざ業者を呼ぶ必要がありません。フィルター交換の目安は6ヶ月ごとで、いつでも清潔にお水を楽しめます。
今なら!
初めての申し込みで最大3ヶ月利用料金が半額に!
通常レンタル料金4,400円が2,200円になります。
さらに契約期間の縛りなし!契約の縛りがないのはウォータースタンドのみとなっています。
※期間:2025年7月1日〜2025年9月30日まで
レンタル代 | 2,200円 |
初期費用 | 0円 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 無し |
解約金 | 無し |
エコモード | 買取サーバーに機能搭載 |
電気代 | 約518円/月 |
エコサーバー/信濃湧水
信濃湧水は北アルプスのふもとから湧き出た天然水サーバーです。
採水地は、長野・大町の爺ヶ岳のふもとの「矢沢水源」。標高1220mの険しい自然環境に囲まれ、人の立ち入りが制限されている水源から湧き出た水なので、水質汚染の心配が少なく、品質の高い水を味わうことができます。
その水の硬度はなんと16度。水源の標高が高いからこそ実現できる数字で、クセがなく喉越しスッキリの美味しさです。また料理に使えばより一層美味しさを際立たせることができ、さらに赤ちゃんのミルクにも安心して使うことができます。
サーバーは床置き型と卓上型の2種類あり、エコサーバーはスタンダードサーバーと比較して最大42%もの省エネを実現しており、電気代がかなりお得になっています。
また定期購入のノルマもないので必要な時、必要な分だけ購入することができます。
水代 | 1,782円/11.4ℓ |
レンタル代 | ・スタンドサーバー:0円 ・エコサーバー:330円 |
初期費用 | 0円 |
配送料 | 0円 |
最低契約期間 | 3年 |
解約金 | 2年以上3年未満:5,500円 2年未満:14,300円 |
エコモード | 有り ※エコサーバーのみ |
電気代 | ・スタンドサーバー:1,000円~/月 ・エコサーバー:580円/月 |
ウォーターサーバーの毎月の電気代はいくら?
ウォーターサーバーの毎月の電気代は使用する機種や機能によって大きく変わります。
一般的な家庭用ウォーターサーバーでは冷水用の消費電力が約70〜120W、温水用が約300〜500Wほどとなっており、この消費電力に応じて月々の電気代も異なります。
目安としては比較的省エネ設計のモデルであれば月額300円〜600円程度、標準的な家庭向けモデルでは月額500円〜1,000円程度、高機能モデルでは1,000円前後になることもあります。
またサーバーのサイズや搭載されている機能、温水タンクの容量によっても電気代は変わるため、同じサーバーでも使用環境や頻度によって月々の負担額には差が出ます。
消費電力の数値を知ることでどのモデルがライフスタイルに合うか選ぶ目安にもなります。
ウォーターサーバーの電気代を節約する方法
ウォーターサーバーの電気代を節約する方法として以下の5点の方法が挙げられます。
- 「エコモード」や「スリープ機能」を搭載したサーバーをえらぶ
- 電源をこまめに切ったりしない
- 直射日光があたらないようにする
- 定期的にメンテナンスする
- 壁にくっつけない
「エコモード」や「スリープ機能」を搭載したサーバーをえらぶ
現在のウォーターサーバーの多くには省エネ機能が搭載されており、これらを活用することで電気代を大幅に削減できます。
エコモードは使用頻度の少ない夜間や外出時に自動的に温水の温度を下げる機能で、通常85~90℃の温水を70~75℃程度に保つことで消費電力を抑制します。
スリープ機能は一定時間使用されないと自動的に省電力状態に移行する機能です。これらの機能により一般的に月額電気代を300~500円程度削減することが可能です。
最新機種では光センサーが搭載され室内の明るさを感知して自動的にエコモードに切り替わるものもあります。
電源をこまめに切ったりしない
「節電のために電源を切った方が良いのでは?」と考える方も多いですが、これは逆効果です。
ウォーターサーバーは一定の温度を維持するために設計されており、電源を切って再び電源を入れた際には水を一から温めたり冷やしたりする必要があります。この立ち上がり時の消費電力は非常に大きく、通常運転時の数倍の電力を消費することもあります。
また電源を切っている間は雑菌が繁殖しやすくなり、衛生面でも問題が生じる可能性があります。
冷蔵庫と同様にウォーターサーバーは24時間稼働させることを前提とした家電製品です。短時間の外出程度であればエコモードを活用して電源は入れたままにしておくことが、結果的に最も電気代を抑える方法となります。
直射日光があたらないようにする
ウォーターサーバーを直射日光の当たる場所に設置すると冷却効率が大幅に低下し、電気代が跳ね上がります。
直射日光により本体温度が上昇すると冷水を適切な温度に保つためにコンプレッサーがフル稼働し続けることになり、通常の2~3倍の電力を消費することもあります。また日光による熱でボトルやサーバー内部の水温が上昇すると、雑菌の繁殖リスクも高まります。
理想的な設置場所は直射日光の当たらない風通しの良い室内です。窓際に設置する場合はカーテンやブラインドで日光を遮るか、設置場所を変更することをお勧めします。
室温が常に一定で日光の影響を受けない場所を選ぶことで、安定した効率運転が可能になります。
定期的にメンテナンスする
ウォーターサーバーの背面には冷却用のファンやコイルがあり、これらにほこりが蓄積すると放熱効率が著しく低下します。
背面の掃除を怠ると熱交換効率が悪化し、冷却システムに過度な負荷がかかることで電気代が20~30%程度増加することもあります。月に1~2回は電源を抜いてから掃除機でほこりを吸い取り、柔らかい布で背面のコイル部分を清拭しましょう。
特にペットを飼っている家庭やほこりの多い環境では、より頻繁な掃除が必要です。また給水コック周辺や水受けトレイも定期的に清掃し、カルキ汚れや雑菌の繁殖を防ぐことで、サーバー全体の効率的な運転を維持できます。
メンテナンス不足は電気代の増加だけでなく故障の原因にもなるため、定期的な手入れは必須です。
壁にくっつけない
ウォーターサーバーを壁にぴったりとくっつけて設置すると、放熱が阻害され冷却効率が大幅に低下します。
背面からの排熱がうまく行われないと、本体内部に熱がこもりコンプレッサーが過度に働くことで消費電力が増加します。メーカーの推奨では壁から10~15cm程度の間隔を空けることが一般的です。この適切な間隔により、背面からの排熱と周囲からの吸気が円滑に行われ、効率的な冷却サイクルが維持されます。狭い部屋で設置スペースが限られている場合でも、最低5cm程度は壁から離して設置しましょう。
また左右や上部にも適度な空間を確保することで、さらに効率的な放熱が可能になります。適切な設置により電気代を10~15%程度削減することができます。
ウォーターサーバーの電気代は何で変動するのか

ウォーターサーバーの電気代は主に以下の理由で大きく変動する場合があります。
- 使用頻度やライフスタイルで変動する
- 季節で変わる
- タンク方式の違いでも電気代は変わる
使用頻度やライフスタイルで変動する
ウォーターサーバーの電気代は家族構成や生活パターンによって大きく左右されます。
例えば4人家族で1日に10回以上利用する家庭では、温水・冷水を使うたびにタンク内の温度が下がり、その都度再加熱や再冷却が必要になるため電気代がかさみやすくなります。一方一人暮らしで1日2〜3回の利用にとどまる場合は消費電力が少なく、月額で300〜500円ほど差が出ることもあります。
また生活リズムも電気代に影響します。
夜勤や深夜に利用が多い家庭ではエコモードの効果を十分に得られず電気代が上がりがちです。反対に夜間の利用が少ない規則正しい生活をしている家庭では、エコモード機能を活かすことで節電が可能です。さらに在宅ワークで日中の使用頻度が増えた家庭では、従来より20〜30%電気代が上昇するケースも見られます。
加えて熱湯をよく使うか常温水で済ませるかといった利用スタイルによっても消費電力は変動するため、自分のライフスタイルに合わせた使い方を工夫することが、電気代の節約につながります。
季節で変わる
ウォーターサーバーの電気代は季節によって大きく変動します。
夏は室温が高いため冷水を作るコンプレッサーが多くの電力を消費し、電気代が最も高くなる傾向があります。特に気温30℃を超える猛暑日が続くと冷却システムがフル稼働し、通常の1.5〜2倍の電力を使うこともあります。さらに夏場は冷たい飲み物の需要が増えるため使用頻度も上がり、電気代がさらにかさみます。
一方冬は温水の需要が増える季節です。室温が低いため冷却のための電力は少なく済みますが、温水の使用量が増える分加熱にかかるコストが上昇します。特に暖房費を節約する目的でウォーターサーバーの温水を湯たんぽ代わりに使う家庭では、電気代が高くなるケースもあります。
春や秋は気温が安定しており、冷却・加熱ともに負担が少ないため電気代が最も抑えられる時期です。エコモードも効果的に働くため、節約を実感しやすい季節といえます。
さらに地域の気候差も影響し沖縄のように温暖な地域では年間を通じて冷却コストが高く、北海道など寒冷地では冬の加熱コストが増えるなど、住む場所によっても電気代の傾向は変わります。
タンク方式の違いでも電気代は変わる
ウォーターサーバーの電気代は採用しているタンク方式によって大きく変わります。主なタイプは「冷温水分離型(従来型)」と「瞬間加熱型」の2種類に分けられます。
冷温水分離型(従来型)は冷水タンクと温水タンクをそれぞれ備え、常に一定の温度を保つ仕組みです。24時間365日保温・保冷を続けるため待機電力が高く、月額電気代はおおよそ500〜1,000円程度。使用頻度に関わらず電力を消費し続けますが、いつでもすぐに冷水や温水を利用できる利便性が魅力です。
瞬間加熱型は使う瞬間に水を加熱・冷却する方式で、待機時の電力消費を大幅にカットできます。使用していない時間帯はほとんど電力を使わないため、月額電気代は200〜400円程度に収まることが多いです。ただし温水を出す際には数秒〜十数秒ほど待つ必要があります。
まとめ
ウォーターサーバーは「便利だけど電気代が心配…」という声がつきまといがちですが、近年は電気代0円で使えるモデルや省エネ性能に優れた機種の登場によって、その不安は大きく軽減されています。
さらに日常的にちょっとした工夫を取り入れるだけで電気代は驚くほど抑えられるものです。冷蔵庫やポット代わりとして活用すれば光熱費全体のバランスを見直すきっかけにもなるでしょう。
つまりウォーターサーバーは「贅沢品」ではなく、使い方次第で家計に優しい実用的な存在へと変わるのです。今回紹介した電気代を抑える方法や節約モデルを参考に、自分のライフスタイルに合ったウォーターサーバーを選んでみてください。
コストを気にせずいつでも安心でおいしい水を楽しめる環境が手に入ります。

