健康のためのこころの持ち方やストレス対処法とは

《精神的な問題が健康にも影響を与える》
健康は様々な面から影響を受けます。
生活習慣や長い間バランスのいい食事を摂らずに好きなものばかり食べている、過度な飲酒、喫煙など、健康に悪影響を与える原因は色々あります。

また、こころの状態も関係があるのです。
現代は環境の変化がめまぐるしく、ストレスの原因が多様化しています。
誰にでもストレスを感じる場面がありますが、解消しないままの状態が続くと体調にも影響が現れてくる恐れがあります。
頭痛や吐き気、めまいなどの症状や、うつ病や自律神経失調症、高血圧などの病気になることもあるため、こころの状態を自身でも把握し、フォローしていくことが大切です。
働き盛りや子育て世代など、それぞれ感じるストレスが異なりますが、最近では高齢化に伴い平均寿命が延びる中で、高齢者のこころの健康を保つことも大きな課題となっています。
健康長寿になるためのこころの持ち方を知っておきましょう。

《高齢者における負担の要因》
高齢者がストレスを感じる要因は主に四つです。
一つは心理的な要因が挙げられます。
配偶者との死別や経済的な問題など喪失体験がきっかけになり、人生に希望を失うケースが少なくありません。
二つ目は身体的要因です。
加齢が原因で身体が衰えていくものですが、視覚や聴覚などの機能が低下すると孤独感や疎外感を抱きやすくなり、周囲からお世話されることが劣等感につながることがあります。
三つ目は生物学的要因です。
記憶力、判断力が低下し、これまで的確に判断できていたことができなくなると日常生活に支障をきたします。
最後の要因は社会文化的要因です。
これは、人間関係の問題や精神的な病気の状態にあっても我慢する傾向にあることで、うつ病などに発展することがあります。

《どのように解消するべき?》
こころの負担に早く気がつくことができれば対処することができます。
解消方法の一つは、友人や配偶者に話を聞いてもらうことです。
抱えている不安、悲しみなどは話を聞いてもらうことで気持ちを落ち着かせ、安心感を得ることができます。
頭の中では整理できないことも、話すうちに悩みが整理されて楽になることも少なくありません。
しかし、自分から話を聞いてもらいたいと意思を伝えることができない人もいるため、周囲からのサポートも欠かせないでしょう。
聞く人はアドバイスよりも、しっかり耳を傾けることが大切です。
また、一人で抱え込まないように普段から相談できる人を持つことも重要です。
周りにそのような人がいなければ、専門の相談窓口を利用するという方法があります。
他にも、スポーツをして体を動かすことや趣味の集いに参加するなどの方法があります。
自分にあった方法でメンタルヘルスを心がけてみてはいかがでしょうか。

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